...そして指導者は一向にそれに気付かないのであったから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...当局による検閲制度も亦ブルジョア新聞の本質にぞくすることを気付かないのは不思議ではないか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...お清に対する父の凝視には誰も気付かないらしかった...
豊島与志雄 「黒点」
...何にも気付かないらしく...
豊島与志雄 「古井戸」
...自分で気付かないどんな欠点を持ってるかも分らなかった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...俺の気付かないもう一つの心とはいったい何ものだ...
北條民雄 「いのちの初夜」
...丁度すべてに変化の来る年頃にあったお関は種々の生理上の動揺と共に段々川を流されて行く砂の様に気付かない内に性質を変えられて来て居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その薬こそ私を生かしも殺しもする力をもっているのに気付かないとは何とうかつでしょう!島田では隆ちゃんの出立ちが迫っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし更になお消えない記憶がこれによって強まると気付かないのであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自然を殺す道で作られているかを気付かないわけにゆきませぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人の気付かないようなことばかり研究したため...
柳田国男 「故郷七十年」
...この孤島苦の方を沖縄の人が気付かないようでは駄目だ...
柳田国男 「故郷七十年」
...自分を悪魔と思っていない人間を指して云うのである――自分では夢にも気付かないまんまに...
夢野久作 「鉄鎚」
...虎蔵は自分でも気付かないうちに身を屈(かが)めていた...
夢野久作 「白菊」
...ミジンも気付かないまま...
夢野久作 「一足お先に」
...本人がチットモ気付かない間にその部分の血管が...
夢野久作 「冥土行進曲」
...それでも本人はまだ気付かない事がある...
夢野久作 「冥土行進曲」
...まだ誰も革命だとは気付かないうちに...
横光利一 「上海」
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