...』と励ませども身体は尚少しも動かず、『そうだね』と力無き返事せるのみにて、気乗りせず、尚悔恨の淵に沈む...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...Tが大して気乗りしていなかったせいだろう...
大杉栄 「日本脱出記」
...気乗りのしない顔をして男の手へ品物を返した...
徳田秋声 「足迹」
...彼は余り気乗りがしないらしく...
豊島与志雄 「香奠」
...ぼんやりした眼に急いで気乗りの色をお浮かべになります...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...母もたいへん気乗りがし...
豊島与志雄 「旅だち」
...私が話しかけても気乗りしない簡単な返辞をするきりで...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...以前ほど気乗りはしないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何(なん)だか気乗りのしないのがあります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...気乗りもせぬ打ちかたをしているのに...
火野葦平 「花と龍」
...何しろバックに頼ったのが駄目になったので、気乗りせず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...気乗りもしないがそれ等の者のためにと云う様で木曜日が定められた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...もうすつかり気乗りがしなくなりますね...
三好達治 「オルゴール」
...蒸気乗りたちは蔭でそう云っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...私は気乗りのしない口ぶりで質問し...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのことはすぐ蒸気乗りなかまにひろまり...
山本周五郎 「青べか物語」
...二人の蒸気乗りなかまと...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼は気乗りがしなかったが...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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