...つまり音のする懐中時計などを空気ポンプのなかに入れて空気を抜くと...
石原純 「ロバート・ボイル」
...気を抜くために江戸へ退散したことも...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夕湯気を抜くために隙(す)かされた庇(ひさし)の下の硝子戸(ガラスど)が今日は閉(た)て切られているので...
夏目漱石 「明暗」
...ひるは一寸気を抜く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...気を抜く芝居がないのでハリキリ通しだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...当分気を抜くに其れも好かろうと云うので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...上は火を載せても転げ出さないようにちょうどお膳の縁(ふち)のような縁を鉄板で拵えて下の方も火気を保つため上と同じ位な縁の足を出して火気を抜くため指の太さ位な孔(あな)を一側(ひとかわ)へ三つ位明けておくのです...
村井弦斎 「食道楽」
...気を抜く余裕なんか只の一刹那もないところを翁が教育している事が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...時々蒸気を抜く音が壁を震動させると...
横光利一 「上海」
...その鋭い気を抜くため...
吉川英治 「山浦清麿」
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