...おとよさんも気をもむのではない...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...人の疝気(せんき)に気をもむ連中も少なくなかった...
井上円了 「おばけの正体」
...「どうなるのですの?」「そんなに気をもむ事なんか少(ち)っとも無いんですよ...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...……林檎に実を生(な)らせるに気をもむことはない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...「気をもむには及ばないよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やりそこねた職業のために気をもむにも値しないものです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ひとりで気をもむ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...本気に気をもむようになった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...こちらでこせこせ気をもむがものはないと思って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近くに寝ている女房が寝返りの音を聞いて気をもむことがあるかもしれぬと思うことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人の母らしく子のために気をもむらしい様子ではあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...肺の方へ来ないかと、随分気をもむ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...却(かえ)ってお父つぁんが気をもむから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それがあまりになまなましいので、栄二は首を振り、おれは大丈夫だ、そう気をもむな、そのだらしのねえ顔を引込めろよ、と云わずにはいられなくなるのだ...
山本周五郎 「さぶ」
...おまえが気をもむことはないのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...係員は大いに気をもむ...
山本笑月 「明治世相百話」
...幹事の面々気をもむばかり...
山本笑月 「明治世相百話」
...気をもむだけだった...
吉川英治 「大岡越前」
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