...我々はさらに気まずい思いをさせられたに違いありません...
芥川龍之介 「秋山図」
...田川博士(はかせ)はこのとっさの気まずい場面を繕うため何か言葉を入れてその不愉快な緊張をゆるめようとするらしかったが...
有島武郎 「或る女」
...じいさんは気まずいにが笑いをして...
江戸川乱歩 「影男」
...この場合のように気まずい思いをするのは...
高見順 「如何なる星の下に」
...何か気まずい事の起る度毎(たびごと)に...
太宰治 「斜陽」
...少しばかりのことで気まずい思いをするのもいやだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...互いに妙に気まずいものを感じるらしく...
中島敦 「李陵」
...ひどく気まずいことになった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...船頭は気まずい顔で...
久生十蘭 「奥の海」
...気まずい沈黙があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...なにも気まずいことがあるためではない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...――また気まずいことになりますから...
山本周五郎 「雨あがる」
...気まずい沈黙と沈黙になってしもうた...
吉川英治 「大岡越前」
...べッとりなすられた気まずい空気は...
吉川英治 「剣難女難」
...気まずいものを醸しただけでも...
吉川英治 「三国志」
...「…………」一瞬の気まずい黙(もだ)し合いのなかにチラと見ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ひどく気まずい人物が渋面をつくって佇んでいた...
吉川英治 「平の将門」
...四人は気まずい思いで突立(つった)っていた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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