...気まずい沈黙を続けていた...
芥川龍之介 「将軍」
...田川博士(はかせ)はこのとっさの気まずい場面を繕うため何か言葉を入れてその不愉快な緊張をゆるめようとするらしかったが...
有島武郎 「或る女」
...ひややかな気まずいそぶりをされても...
伊藤左千夫 「老獣医」
...気まずい衝突を避けるのである...
太宰治 「佳日」
...理由のわからぬ気まずい生活をして...
太宰治 「斜陽」
...気まずい雰囲気...
太宰治 「冬の花火」
...村尾と気まずい別れ方をして...
豊島与志雄 「道化役」
...必ず女を中心にして甚気まずい紛擾(ごたごた)の起った時で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...互いに妙に気まずいものを感じるらしく...
中島敦 「李陵」
...いかな夫婦の間にも気まずい事が起る...
夏目漱石 「野分」
...気まずい時が遅々として過ぎ行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...振り返って気まずい顔を見合せます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不意に夫妻の仲に気まずい争いが出来た...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...気まずいようでもあり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ひどく気まずいことになった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...べッとりなすられた気まずい空気は...
吉川英治 「剣難女難」
...何となく気まずいものを覚えずにいられない...
吉川英治 「剣の四君子」
...――自分の方からこそ恨んでも足りないお蔦なのに!気まずい苦(にが)さを心で噛み合いながら...
吉川英治 「松のや露八」
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