...遠くエストゥレル山塊の気まぐれな峯の姿を眺めたり...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...いつのまにやら誰も知らないうちに産みつけられた卵から孵(かえ)った蛆(うじ)のような気まぐれな考えを頭に宿したのが出てくる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それには何か暗黒の恐怖以上のもの――陽光の恐怖がまつわりついていた……というのは気まぐれな太陽がその木と人を舞台の小道具のようにはなやかな色で描き出していたからであつた……木は花盛りだつたし...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...兎に角此気まぐれな小川でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その気まぐれな力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」気まぐれなバオレルは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すでにそのじぶん人の言葉には嘘のあることをあまりに多く知りすぎてた私にはたわいもない気まぐれなそのひと言がしみじみと身にしみて...
中勘助 「銀の匙」
...「表現」は永遠に不実な、気まぐれな、精神の恋人である...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...気まぐれなどを知っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...だしぬけにとてつもない法外な値段を吹っかける気まぐれな癖があるので...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...』『こうした気まぐれな想像でやっている話を...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...気まぐれな大人が二人も好奇心を満たすために...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...三人気まぐれな冷(ひ)やかしのお客だけだとみると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...想像が色々とこうした気まぐれな働きをするということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なるほど巧妙ではあるがまわりくどくて気まぐれな・あの警句で充満した・一種の大袈裟(げさ)な言いまわしを除いたら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実際気まぐれな筋のとおらない心持もあるもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黙って私たちにバラ撒(ま)いたままプイッと外へ出て行ってしまったりしてトテモ気まぐれな人なのです...
夢野久作 「少女地獄」
...気まぐれな不時の余談を...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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