...鳶が空で気まぐれな唄をうたつてゐる日でも...
薄田泣菫 「茶話」
...気まぐれな性慾を排斥する...
種田山頭火 「其中日記」
...兎に角此気まぐれな小川でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...とりわけ気まぐれな女(かた)ですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...気まぐれな思いつきの招待だろう...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...気まぐれな彼を惹きつけたのでもあったろう...
中島敦 「プウルの傍で」
...あの気まぐれな我儘娘は...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...――気まぐれな植民地育ちの夢想児は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そして気まぐれな原理は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「おれは何んだかいまのような生活がおれの気まぐれなのじゃないかと思ったんだ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「そんなことを仰(おっ)しゃるのがあなたの気まぐれなの」けれども私はそんな言葉にはまだ満足しないような様子を見せていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...殊に此の手帳に描かれてあるような私の悲劇的な姿なんぞはほんの気まぐれな仮象にしか過ぎないのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...金食い虫の道楽は無茶で気まぐれな性格のせいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...食べる物も学費も着るものもいっさいがっさいが気まぐれな叔父叔母のめぐみによるものであって...
三好十郎 「ゴッホについて」
...想像が色々とこうした気まぐれな働きをするということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしのうちにはたくさんの・奔放で・気まぐれな・衝動がおこる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日の新町村の名を見てもずいぶん気まぐれな附け方をしたのが多い...
柳田國男 「地名の研究」
...世にも気まぐれな明るい斑らを...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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