...遠くエストゥレル山塊の気まぐれな峯の姿を眺めたり...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...よくある不良青年の気まぐれなどではなくて...
江戸川乱歩 「黒手組」
...……気まぐれな梅雨の空が午時分からからりと晴れて...
田中貢太郎 「蛾」
...細やかで気まぐれな黄昏の微風が...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...まことに気まぐれな空ら合い...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...決して物ずきな少数学者の気まぐれな研究に任すべき性質のものでなく...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...孤独放浪の気まぐれな憧れだった...
豊島与志雄 「父の形見」
...すでにそのじぶん人の言葉には嘘のあることをあまりに多く知りすぎてた私にはたわいもない気まぐれなそのひと言がしみじみと身にしみて...
中勘助 「銀の匙」
...老耄(おいぼ)れの祈祷はこうだ――気まぐれな廿世紀の守護神が...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...気まぐれなどを知っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...こうした病気は気まぐれなもので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そして気まぐれな原理は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...殊にこの手帳に描かれてあるような私の悲劇的な姿なんぞはほんの気まぐれな仮象にしか過ぎないのだ...
堀辰雄 「楡の家」
...かたよった気まぐれな愛情にいだかれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ワグネルわたくしも随分気まぐれな事を思う時がありますが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ワグネル尨犬らしい気まぐれな奴でございます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...気まぐれな二色のだんだらに染めわけられたプラトンの対話を読んだことがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...児童の印象の至って気まぐれなものである例を残して置きたい...
柳田国男 「故郷七十年」
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