...一度その気まぐれな情緒を呑み込んでしまうと...
石川欣一 「可愛い山」
...それがどんなに気まぐれな...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...それには何か暗黒の恐怖以上のもの――陽光の恐怖がまつわりついていた……というのは気まぐれな太陽がその木と人を舞台の小道具のようにはなやかな色で描き出していたからであつた……木は花盛りだつたし...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...自分の知る限りでは時々の政府の科学的理解のない官僚の気まぐれなその日その日の御都合による朝令暮改(ちょうれいぼかい)の嵐にこの調査の系統が吹き乱される憂いが多分にあった...
寺田寅彦 「新春偶語」
...決して物ずきな少数学者の気まぐれな研究に任すべき性質のものでなく...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...そんな気まぐれな小さな出来事のうちのたったひとつに過ぎない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...日の下で遊び疲れる気まぐれな小川であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気まぐれな思いつきの招待だろう...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...」セエラは空想や気まぐれな考えを一杯持っていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...気まぐれなどを知っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...こうした病気は気まぐれなもので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...殊に此の手帳に描かれてあるような私の悲劇的な姿なんぞはほんの気まぐれな仮象にしか過ぎないのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...気まぐれな雪よ、旅びとの去ったあとも、もうすこし木曾の山々にふっておれ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...王女の気まぐれな行動は高くつくでしょうな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...かたよった気まぐれな愛情にいだかれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...わたしのうちにはたくさんの・奔放で・気まぐれな・衝動がおこる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気儘(きまま)な御大名の気まぐれな思附きでも一方から見ればその大名の好事心...
柳田國男 「地名の研究」
...気まぐれな手すさびゆえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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