...或機関手を或機関車へ乗らせるのは気まぐれな神々の意志によるのである...
芥川龍之介 「機関車を見ながら」
...まことに気まぐれな空ら合い...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...もしわれわれの気まぐれな望みをかなえてもらったら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...気まぐれな人間の手で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あの気まぐれな我儘娘は...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...こうした病気は気まぐれなもので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...気まぐれなのよ」「それに...
久生十蘭 「肌色の月」
...私の友の気まぐれな好み(というよりほかに何と言えよう?)であった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...なるほど巧妙ではあるがまわりくどくて気まぐれな・あの警句で充満した・一種の大袈裟(げさ)な言いまわしを除いたら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世論のむちゃくちゃな気まぐれな変化などは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの気まぐれな本能が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしのうちにはたくさんの・奔放で・気まぐれな・衝動がおこる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気まぐれな二色のだんだらに染めわけられたプラトンの対話を読んだことがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...梢(こずえ)の枝は繁りに繁ッて日の目を蔽(かく)すばかり,時々気まぐれな鳩が膨(ふく)れ声で啼(な)いているが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...しかしずいぶん気まぐれなことだと...
山本周五郎 「初蕾」
...車の上の気まぐれな幻想なのか...
横光利一 「上海」
...「この厳(おごそ)かな聖地で、気まぐれなどと、勿体(もったい)ない」相手の権之助が、何も知らずにいったにせよ、その曲解を甚だ畏(おそ)れるもののように、彼は、徒然(つれづれ)の腹ごなしに箒(ほうき)など持っていたのではないことを弁明に努めて、「あなたは、この金剛寺へは、初めてのお詣(もう)でか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この気まぐれな山の時雨がいかにも異様に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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