...遠くエストゥレル山塊の気まぐれな峯の姿を眺めたり...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...一度その気まぐれな情緒を呑み込んでしまうと...
石川欣一 「可愛い山」
...それがどんなに気まぐれな...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...気まぐれな性慾を排斥する...
種田山頭火 「其中日記」
...自分の知る限りでは時々の政府の科学的理解のない官僚の気まぐれなその日その日の御都合による朝令暮改(ちょうれいぼかい)の嵐にこの調査の系統が吹き乱される憂いが多分にあった...
寺田寅彦 「新春偶語」
...「どちらもまるで気まぐれなかたがたで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もしわれわれの気まぐれな望みをかなえてもらったら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その気まぐれな力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうせ富子の気まぐれな話だと彼は思ったのだ...
豊島与志雄 「自由人」
...気まぐれな奴だと...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは口惜(くや)しがらせたりしようとする気まぐれな欲望だけからやっているらしいと考えられた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...「そんなことを仰(おっ)しゃるのがあなたの気まぐれなの」けれども私はそんな言葉にはまだ満足しないような様子を見せていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...殊に此の手帳に描かれてあるような私の悲劇的な姿なんぞはほんの気まぐれな仮象にしか過ぎないのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...わたしのようによしなきことを詮索したり気まぐれな思いに耽ったりするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実際気まぐれな筋のとおらない心持もあるもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世論のむちゃくちゃな気まぐれな変化などは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...感興は生命の淡い気まぐれな噴水であり...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...気まぐれな不時の余談を...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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