...或機関手を或機関車へ乗らせるのは気まぐれな神々の意志によるのである...
芥川龍之介 「機関車を見ながら」
...気まぐれな象(かたち)をつくり出す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...気まぐれな思わせぶりの外には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...気まぐれな連中の揃ひだから...
田中貢太郎 「提燈」
...日影を受けながらサツと降つて通る気まぐれな雨...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...兎に角此気まぐれな小川でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...気まぐれな勝手な働き方をしていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気まぐれなどを知っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...気まぐれな雪よ、旅びとの去つたあとも、もうすこし木曾の山々にふつてをれ...
堀辰雄 「辛夷の花」
...王女の気まぐれな行動は高くつくでしょうな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...それ以後文士のカフェでも気まぐれな追放の汽車の席でも愛欲と××の空想の中でも伯父さんはいつも僕の×旗だった!」バイロン卿はM・ボタンの外れ目ほど感動して胸をうって応答した「僕の旗は...
槇村浩 「長詩」
...欄干では何時(いつ)までも何時までも気まぐれな狐拳...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...ワグネルわたくしも随分気まぐれな事を思う時がありますが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あの気まぐれな本能が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしのうちにはたくさんの・奔放で・気まぐれな・衝動がおこる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)わたしはそれの果実と享受とをただ空(くう)で気まぐれな評判を通して感じているにすぎないことをさとる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...児童の印象の至って気まぐれなものである例を残して置きたい...
柳田国男 「故郷七十年」
...気まぐれな不時の余談を...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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