...妙に気の置けるお方じゃ」「それも...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か悪いことをして来たお方ではないかと思いますよ」「どうして」「どうもなんだか気の置けるようで……もし人殺しなどをして来た人であったら」「それはなんとも言えませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだか気の置ける先生ですから……」「何だって……?」がんりきは辰巳(たつみ)あがりの体(てい)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...虫のせいでその気の置ける先生というのに会ってみてえんだよ」「え?」「そりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の方でこそ気の置ける人もあろうに...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、この年になって道庵も、お雪ちゃんのような若い娘に誘惑されるなんぞは嬉しい、嬉しい」「先生がお連れになった、あの米友さんだって、もうこっちのものよ」「そうして、我々仲間をみんな誘惑して、胆吹王国の一味徒党の連判状にしようなんて罪が深い!」「ですけれど、むりやりに首に縄をつけてもというわけじゃありませんのよ、相当の理由があればいつでも組合を外(はず)れていいことになっておりますから、そこは安心して、ともかくも先生、少しの間この組合に入ってみて下さらない、わたしも、はじめのうちはあのお銀様というお方が、全く気の置ける、怖い、やんちゃな、我儘(わがまま)なお嬢さんだとばっかり思って、縛られたつもりでいましたが、だんだんわかってきてみると、全く感心させられてしまうところがありますのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...気の置ける夕飯をすますとじきに疲れて居るからと云って栄蔵は床に入ってしまった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
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