...「お気の毒ですが...
芥川龍之介 「二人小町」
...木村は気の毒です...
有島武郎 「或る女」
...お気の毒ですが」と云つて...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...眼があっても節穴同然、気の毒なこった、と思わずクスクスと噴き出したが、また憤然としてたちまち本の包(つつみ)の中から、正しく書き写した制芸文と試験用紙を脱(ぬ)き出し、それを持って外へ出た...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...これは初産(ういざん)に気の毒にも前置胎盤で亡くなりましたので……...
海野十三 「人間灰」
...若(も)しも、あんな不名誉な死に方でさえなかったなら、死んで呉(く)れて助かった位のものだよ」「本当の息子から、そんな風に思われるお父さんは、しかし、不幸な人だね」「そうだ、あれがどうすることも出来ない親父の運命だったとしたら、考えて見れば、気の毒な人だ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...その中でも白石さんは一層煩悶していて見るも気の毒なほど弱って居ります...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...織部正のためには甚だ気の毒にも...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...個々の作者をみれば一つはみちびく人のなきにも因ることと存候へども迷ひ居候こと気の毒なるばかりに有之候...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...気の毒になったんだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...自分は非常に気の毒になった...
夏目漱石 「坑夫」
...余も気の毒に思ったが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...気の毒ながら出してやれないと叔母から申し渡されたのだそうである...
夏目漱石 「門」
...「お気の毒でしたね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見ていて気の毒で可哀そうよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また気の毒にも思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気の毒な事には、酒興に任せて強盗にまぎらはしい事をして、学生の籍を削られた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「礼が少のうてお気の毒やなあ」その言葉と一種のにやにや笑いとがおれを唆(け)しかけたんだ...
山本周五郎 「陽気な客」
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