...従って沸騰させたばかりの水が生気の無いというか気の抜けた味であるのはこれらのガスが追い出されてしまったことによる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...気の抜けた酒のような気分になっていたから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その油気の抜けたからびた心持のする...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...気の抜けたやくざ芝居にでも出るがいいや!アルカージナ憚(はばか)りながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...……気の抜けた、しんのない、いつも従順な男――一体これで女にもてるものだろうか? さ、つかまえて、どこへなり連れて行ってくれ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...「いやいや!」と刑事はホームズの気の抜けた手を握りしめ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...気の抜けたような色をしているものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...気の抜けたような面(かお)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...気の抜けたぬけ参りの戻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな事だつたのですか?」太つちよの女は気の抜けた...
林芙美子 「清修館挿話」
...終戦のあとの気の抜けた世相が...
林芙美子 「晩菊」
...気の抜けたやうな順一の姿が見かけられることがあつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...気の抜けたころに...
二葉亭四迷 「浮雲」
...暫(しばら)くは惘然(ぼうぜん)として気の抜けた顔をしていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...兎に角気の抜けたものになってしまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...色の褪(さ)めた気の抜けた物にしてしまったのだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...何とのう気の抜けたようになった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...気の抜けた義務心に義務附けられたような気持と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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