...負けてもね」「イライラね」白木は気の抜けたようなぶよぶよした笑いを浮べて...
梅崎春生 「黄色い日日」
...夫人は気の抜けたようになっている私を急(せ)き立てて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...三度痩せた子供が車の前をうろついていて……」と運転手は申し訳なさそうに眼を瞬(またた)きながら気の抜けたような返事をした...
橘外男 「逗子物語」
...……気の抜けた、しんのない、いつも従順な男――一体これで女にもてるものだろうか? さ、つかまえて、どこへなり連れて行ってくれ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...気の抜けたサイダーを呑(の)み...
寺田寅彦 「柿の種」
...気の抜けたような色をしているものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だか気の抜けた麦酒(ビール)見たようで...
夏目漱石 「行人」
...代助も少し気の抜けた風に...
夏目漱石 「それから」
...気の抜けたような顔をフラリと持ち込んで来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の抜けた泡のように...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「チョッ! こんな気の抜けたコーヒーを持って来やがって...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...僕が実際みる夢の方は何だかひどく気の抜けたもののやうになつてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕が実際みる夢の方は何だかひどく気の抜けたもののようになっていた...
原民喜 「鎮魂歌」
...気の抜けたことには...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼女は俄に気の抜けた風で...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...)気の抜けたようになっているのを介抱して...
柳田国男 「山の人生」
...その音を聞くと私は気の抜けた風船玉のようにぐったりとなった...
夢野久作 「暗黒公使」
...気の抜けた義務心に義務附けられたような気持と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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