...空気の抜けたゴム毬(まり)のようにへこんでいた...
海野十三 「心臓盗難」
...味のないような気の抜けた味は完全に取り去られる...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...気の抜けたやくざ芝居にでも出るがいいや!アルカージナ憚(はばか)りながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...「いやいや!」と刑事はホームズの気の抜けた手を握りしめ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...お藤は気の抜けたような面(かお)をしてお君を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は気の抜けた麦酒(ビール)のような心持を抱いて...
夏目漱石 「行人」
...気の抜けたようなガラッ八の姿や...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の抜けたような顔をフラリと持ち込んで来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事だつたのですか?」太つちよの女は気の抜けた...
林芙美子 「清修館挿話」
...終戦のあとの気の抜けた世相が...
林芙美子 「晩菊」
...気の抜けた泡のように...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...気の抜けたころに...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いつものビフテキと気の抜けたライスカレーを食べる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...たったこれっきりなのか」と私はなんだか気の抜けたように一人ごちながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私は半ば気の抜けたように...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ただ急に気の抜けたように...
堀辰雄 「幼年時代」
...気の抜けたほどおおようなこんな人のほうが感じがよいと思っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その音を聞くと私は気の抜けた風船玉のようにぐったりとなった...
夢野久作 「暗黒公使」
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