...出来るだけその気の弱い点につけ込んで脅迫したのです...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...そんな気の弱いことではいけない...
大隈重信 「始業式訓示」
...その肉親のうちの気の弱い者か...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...乃公の如き気の弱い貧書生は永遠の敗者として嘲笑せられるだけのものか...
太宰治 「竹青」
...気の弱い私を躊躇(ちゅうちょ)させずにその家へと伴(つ)れて往った...
田中貢太郎 「妖影」
...気の弱い新庄が心配するほどではなかつた...
徳田秋聲 「浪の音」
...僕は世間に対してははなはだ気の弱い癖に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...すこぶる気の弱い明治天皇を立てて...
蜷川新 「天皇」
...亥刻(よつ)までは家へ帰るまいと思ったのでございます」気の弱い新吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよいよ十手捕縄の御返上だな」「そんな気の弱いことを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに気の弱い人だって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...牛屋(うしや)商売であるが気の弱い奴(やつ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...おそらく気の弱い...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...腰の曲った喘息(ぜんそく)持ちの祖父、気の弱い父と、男まさりで手の早い母、朝から母と喧嘩(けんか)の絶えない口やかましい兄嫁、三人いる弟妹と、呑んだくれの兄と、五人もいる甥(おい)や姪(めい)たち...
山本周五郎 「さぶ」
...おふくろというのが気の弱い性分で...
山本周五郎 「ちゃん」
...特にコンナ事にかけては気の弱いのを特徴とする若い...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...いつも奥様から励まされ励まされしてヤット会社へお出かけになっておりました位気の弱いロスコー様が...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...時、金、生活、享楽――即ち物資文明の産物たる東京のバラック、イルミネーション、エレベーター、店頭装飾、そのようなものの間を駈けめぐる電車、自転車、荷車、汽車、オートバイの響は砂煙を上げ、天地に轟きつつ、まだ気の弱い、生れ立ての職業婦人たちの神経を戦(おのの)かした...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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