...が、差当り僕の見た小杉未醒氏は、気の弱い、思いやりに富んだ、時には毛嫌いも強そうな、我々と存外縁の近い感情家肌の人物である...
芥川龍之介 「小杉未醒氏」
...気の弱い私を躊躇(ちゅうちょ)させずにその家へと伴(つ)れて往った...
田中貢太郎 「妖影」
...気の弱い娘は身の毛がよだつようになって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...幸子のような気の弱い者にはとても妙子をそんな工合に動かすことなんか出来る筈(はず)はない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気の弱い性質なのではあるが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...只気の弱いものは...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...気の弱い新庄が心配するほどではなかつた...
徳田秋聲 「浪の音」
...気の弱い柔和な好奇(ものずき)な彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気の弱い人だったので...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...誰も取って食おうとは言いませんよ」「…………」「そんな気の弱い...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は気の弱い所以(ゆえん)でもあろうか...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...亥刻(よつ)までは家へ帰るまいと思ったのでございます」気の弱い新吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっとした過失の贖罪(しょくざい)をしているあの気の弱い佐伯氏...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そこで気の弱い連中だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...第一にわしはその翼を剪(はさ)んでしまうね!』しかしあの気の弱い娘は何も言いませんでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...倉の陰で子守相手に「塵かくし」ばかり仕て居たほど気の弱い頭の鉢の開いた様な子だったが十九の年...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...気の弱い於福は、他の者と一緒に駈けて行きたかったが、日吉の眼に縛られて、去るに去れない姿だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの、気の弱い、すんなり痩(や)せ細(ほそ)った容(かたち)で、咳(せき)にまじって出る血を、人目に隠しながら、いつも鬱気(うつき)でいたお米――それと目の前の人とがどう考えても、同じだと思われなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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