...若い元気の好い文学者へでも...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...已むなくお天気の好い日の暖かい時刻を計って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...天気の好い日、きらきらとした真昼の光線が一杯に障子へあたる時の室内は、眼の醒(さ)めるような壮観を呈した...
谷崎潤一郎 「秘密」
...何よりもその活(い)き活(い)きとした景気の好い態度(ようす)に蹴落(けおと)されるような心持ちになりながら...
近松秋江 「うつり香」
...広小路で景気の好い食料品店へ入ったりした...
徳田秋声 「仮装人物」
...自分は天気の好い折々室(へや)の障子(しょうじ)を明け放って往来を眺めた...
夏目漱石 「行人」
...軍人の根気の好いのにことごとく敬服した...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...天気の好い日には...
夏目漱石 「門」
...空気の好いアリゾナ州へ移ったのである...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...元気の好い愛嬌女(もの)の女将(マダム)セレスティンが...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...何かもつと景気の好い歌をやつて貰はうか...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...寒い天気の好い日だつた...
牧野信一 「池のまはり」
...何んな点でも彼に似たところのない此処の元気の好い事務家の仲間に加はつて働く時間が最も楽しい! と云つてゐた...
牧野信一 「F村での春」
...未だに果しのつかぬ小さな陽気の好い町である...
牧野信一 「東中野にて」
...山々はみどりのビロードを張りつめた様に牧場には口に云えないほどの花が咲き出して川の水も池の面も元気の好い太陽にくすぐられて微笑んで居る様に道にころがって居る小石にさえ美しさが輝き出してまるで小鳥の様に仙二はうすい着物に草履をはいてはそこいら中を歩き廻った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...あんまり気の好い話だ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...それに気の好いビリーでさえ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...天気の好い日ならばその果てに松本の市街が小さく見え...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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