...誰も気づかずにいたらしかった...
芥川龍之介 「路上」
...多くはその必要を気づかずに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...格別気にもとめないので気づかずにいたが気がついてみると可愛らしく美しい...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...地元のじぶんが気づかずにいたのが恥ずかしかった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...何事も気づかずにいる浅井に...
徳田秋声 「爛」
...ここに新しい機械時代の詩が生まれでようとしているのに気づかずにいられない...
中井正一 「美学入門」
...また気づかずに馬車馬(ばしゃうま)的に自分の命ぜられたこと以上には出来ぬ人...
新渡戸稲造 「自警録」
...*「ここに絵が一つある」と彼は予がその悲劇に眼をとめていることに気づかずに言った...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...あまり明白にわかりきっていすぎる事がらを気づかずに過すという精神的の不注意と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...外の雪明りに目をとられて部屋の中がもう薄暗くなっているのにも殆ど気づかずにいるように見えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...僕たちはその何んの構えもない小さな門を寺の門だとは気づかずに危く其処を通りこしそうになった...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...自分がどんな幼稚な芝居気に囚はれてゐるかも気づかずに...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...前の日あたりに満開したものか? 今迄彼は気づかずにゐた...
牧野信一 「眠い一日」
...樽野が母のことを考へて眉を顰めてゐるのも気づかずにGは続けた...
牧野信一 「村のストア派」
...今まで気づかずにいたのに真紀子にそう云われて...
横光利一 「旅愁」
...まだ気づかずにいるのかしら? それとも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まさかと気づかずにいる間隙(かんげき)にはちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...我々が今まで気づかずにいたもっと他の物が失くなっています...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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