...坊ちゃんは――気だてのいいおかたで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...たいへん気だてのいい人なんです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし、それは元より、かの女がたれにものぞかせぬ秘密な半面で、小縁にさす蝶の影にも気をとられず、針仕事に他念のない姿をながめる目には、まったく優しい、気だてのいい、押絵(おしえ)を坐らせて見たような美(い)い娘で、「二官もしあわせ者だ、あの縹緻(きりょう)で、ころびばてれんの娘という素性さえなければ、たいした玉の輿(こし)に乗るんだろうになあ」と惜しがる世評に間違いはないのであります...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――分らねえもんだ、あのまあ、気だてのいい、針屋が?」と、人々は、首を振って、不思議がったり、余りの酷(ひど)さに、眉をひそめたり、何だか、世の中も、世の中に住む人間も、わけの分らない気がしてきた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...女房の金蓮もほんに気だてのいい女でね」「そりゃお仕合わせだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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