...「なんという気さくなんでしょう...
有島武郎 「或る女」
...気さくな物云いをする人で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...例に依って気さくな挨拶である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もとよりその円頂黒衣の人は洒脱(しゃだつ)な気さくな人であったが...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...ものにこだわらぬ気さくなところがあり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気さくな梓さんのこの変りようがキャラコさんを驚かした...
久生十蘭 「キャラコさん」
...これまでは、彦太郎が市役所に行く度に、衛生課長の杉山氏をとらえ、煮えたとも焼けたともつかぬ愚痴をならべるばかりで、しまいには喧嘩別れみたいになるのが落ちで、さっぱり埒(らち)があかず、赤瀬春吉も、民政党の奴どもが反対しているのだから、一遍正式に願書を拵らえて一般の輿論に訴えてみるがよい、などとは云うものの、その願書を作るのを面倒くさがっていたのだが、気さくな阿部は、小森から色々と実情を訊きただし、赤瀬からも意見を聴取して、早速歎願書を作製してくれた...
火野葦平 「糞尿譚」
...自分の気さくなところを見せるのが礼儀だとでも思ったのか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...ふとさっきこんな向う見ずの自分を掴(つか)まえても何んともうるさく云わなかったあの気さくな看護婦が露西亜(ロシア)の女のように襟巻でくるくると顔を包んでいたのを思い出すと...
堀辰雄 「菜穂子」
...背の高い、色白の、気さくな男で、ウォルターズという名前です」不動産屋が認めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...親友並の気さくな挨拶をした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...受けてくださらないかを」女王の乳母の娘で侍従という気さくな若い女房が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「気さくないい人ですね...
室生犀星 「童子」
...気さくな檀那(だんな)だといって褒めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この気さくな老人のみは...
吉川英治 「新書太閤記」
...気さくな尼は、留守を小鳥の音にまかせて近所へでも出かけたのであろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...何て気さくな人だろう)と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お気さくな黒沢忠三郎様だとか...
吉川英治 「旗岡巡査」
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