...『いかにも天気ぐらいは変るかも知れませぬて...
芥川龍之介 「竜」
...若旦那がいくら気ぐらいが高くっても...
田中貢太郎 「春心」
...脚気ぐらい泳ぎはったら直ってまいまんがと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いったいおちゃ/\御料人(ごりょうにん)はおちいさいときから気ぐらいのたかいところがおありなされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その時分の彼はたとえ少々の病気ぐらいにかかっても...
寺田寅彦 「球根」
...耳の病気ぐらいはやむを得ない事であったかもしれない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...その気ぐらいを満足させたがっているように思われるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...気ぐらいの高いことはまるで公爵のお嬢さまみたいで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...必要なのは狩猟場の勇気ぐらいだと思っていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それじゃ無茶先生は当り前の病気ぐらいは訳なくお治し下さるで御座いましょうな」と尋ねました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...気ぐらいの高いお姫(ひめ)さまは...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...気ぐらいの高い白鳥(はくちょう)にいたるまで...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...それも漬物の塩気ぐらいでは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「人目を憚(はばか)ってする浮気ぐらいなら...
山本周五郎 「季節のない街」
...時三も浮気ぐらいするかもしれない...
山本周五郎 「寒橋」
...どちらか物いう方が負けだと思う気ぐらいが...
横光利一 「旅愁」
...小児の病気ぐらいに恋々として...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索