...――気が利かないにも...
芥川龍之介 「妖婆」
...門前寺の…………一人で散歩するなんて気が利かないぢやありませんか...
石川啄木 「鳥影」
...「相応に気が利かないのに...
泉鏡花 「婦系図」
...ね――」気が利かないでもなかった高見さんが...
岩野泡鳴 「猫八」
...あたしが気が利かないで...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...私は気が利かないじゃないかと云わないばかりの口吻で云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...阿波の鳴戸のお弓の涙だなんて壜に入れたものを見せるなどは気が利かない...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...この雨の中をぴちゃぴちゃ歩くのは気が利かないや...
田中貢太郎 「春心」
...気が利かないといおうか...
谷譲次 「踊る地平線」
...洋行する人にハイカラな物は気が利かないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...君も気が利かないじゃないか...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...気が利かないと云えば...
豊島与志雄 「電車停留場」
...頭を抑えるのも気が利かないと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...とたずねるのも一層気が利かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...随分気が利かないわね...
夏目漱石 「それから」
...気が利かないじゃアないか...
広津柳浪 「今戸心中」
...どうして僕はこう気が利かないんだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ふだんすばしっこいくせにそんなことは気が利かないのね」「黙ってろ...
山本周五郎 「桑の木物語」
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