...「民屋」は熟語ではありません...
...宇治は高熱のため当番兵のはからいで一軒の民屋に寝た...
梅崎春生 「日の果て」
...大倉辺の民屋に寄宿せしむるの処...
太宰治 「右大臣実朝」
...五の民屋(みんおく)見おろし...
太宰治 「創生記」
...民屋田畑草木禽獣まで少しも残らず海底のみくづと成れば...
太宰治 「津軽」
...元暦二年七月の地震は「平家物語」に「せきけんの内、白川の辺、六せう寺皆破れくづる、九重の塔も、上六重を落し、得長寺院の三十三間の御堂も、十七間までゆり倒す、皇居をはじめて、在在所所の神社仏閣、あやしの民屋、さながら皆破れくづるる音はいかづちの如く、あがる塵は煙の如し、天暗くして日の光りも見えず、老少共に魂を失ひ、調咒ことごとく心をつくす」と言ってある...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...左岸には粗末な民屋...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...力を失った近代都市の習俗的な民屋に対して...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...歴史を語る宮殿や寺院や民屋や...
柳宗悦 「民藝四十年」
...城外の田野(でんや)民屋(みんおく)...
吉川英治 「新書太閤記」
...民屋マデ空袋(アキブクロ)ノ底ヲサグルガ如ク...
吉川英治 「新書太閤記」
...白子などの民屋を焼き立てて...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんどの勢州入りでも、秀吉の軍は、沿道の民屋から、矢田の本陣附近の村落まで、余さず焼きたてて来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...民屋(ミンヲク)ハ兵火ニ罹(カカ)リ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふつうの民屋の何ひとつ飾りとてない一室に...
吉川英治 「源頼朝」
...鄙(ひな)びた民屋だが...
吉川英治 「源頼朝」
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