...要はただ、君が家系門閥(もんばつ)の誇の上に、一部の間隙を生ぜしめて、氏素性、かくのごとき早瀬の前に幾分の譲歩をなさしめん希望に過ぎなかったに、思わざりき、久能山上の事あらんとは...
泉鏡花 「婦系図」
...泉親平といふ人の氏素性をずいぶんこまかにお尋ねになつて居られました...
太宰治 「右大臣実朝」
...婿の氏素性(うじすじょう)をろくに調べもせず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...氏素性がどんなひとかも判らなかつた...
林芙美子 「雪の町」
...特にその氏素性(うじすじょう)を説き立てたものがある...
柳田国男 「海上の道」
...いつまでも彼らの氏素性(うじすじょう)を記憶し...
柳田国男 「海上の道」
...あくる日になるとその写真が私の氏素性(うじすじょう)と一所に大きく新聞に出た...
夢野久作 「鉄鎚」
...その時に私のホントウの氏素性(うじすじょう)や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...品夫はたしかに氏素性(うじすじょう)のハッキリしない者の娘で...
夢野久作 「復讐」
...氏素性というものは...
吉川英治 「剣難女難」
...氏素性(うじすじょう)も知れない婦人をと...
吉川英治 「三国志」
...彼女はもともと氏素性(うじすじょう)の賤(いや)しくない人の娘であったし...
吉川英治 「三国志」
...氏素性(うじすじょう)はよい人だそうですがね...
吉川英治 「親鸞」
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