...大なる氈を垂れて石の壁を掩(おほ)ひたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...床には歩いても音のせぬ厚い緑色の絨氈(じゅうたん)を敷きつめ...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...折詰をこしらへて青い古渡りの毛氈をぼんさんに持たせて...
竹久夢二 「砂がき」
...緋毛氈(ひもうせん)を敷きつめる...
竹久夢二 「春」
...椅子もテエブルも絨氈(じゅうたん)も...
太宰治 「故郷」
...そして猩々緋(しょうじょうひ)の絨氈(じゅうたん)が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...げんげが赤い毛氈(もうせん)を敷いたようにきれいに咲いた...
田山花袋 「田舎教師」
...安い絨氈が傑作である...
戸坂潤 「社会時評」
...緑(みどり)の毛氈(もうせん)をひろげたような中に...
豊島与志雄 「強い賢い王様の話」
...その日には店に毛氈をしきつめてしじんけんをかざる家があつた...
中勘助 「銀の匙」
...蔬菜の緑葉毛氈を敷きしが如し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...また絨氈の上へ坐らねば失礼であるのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...菓子箱と緋毛氈(ひもうせん)を背負い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毛氈(もうせん)を敷いて金屏風を引きまわし...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...磨た墨汁(すみ)を綿(わた)か毛氈(もうせん)の切布(きれ)に浸(した)して使うのであるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...壁のくすんだ掛毛氈(かけもうせん)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...敷き詰めてある豪華な支那絨氈(じゅうたん)のために足音が消されてしまったので...
夢野久作 「継子」
...矢代は千鶴子と陽のよく射した茶店を選んで赤い毛氈の床几に休んだ...
横光利一 「旅愁」
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