...やっぱり松毬(まつかさ)で焼きませぬと美味(おいし)うござりませんで...
泉鏡花 「歌行燈」
...子供らは眠りながらもしだいに毬のようにちぢかんでいる...
犬田卯 「おびとき」
...ゴム毬のように一つポーンと跳ねかえり尚もそのまま滑走を続けると思われたが...
海野十三 「地球盗難」
...」おもちやにしてゐた毬の手を停めてかう云つたとき...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...汚(よご)れた莫大小(めりやす)のシャツ一つ着(き)た二十四五の毬栗頭(いがぐりあたま)の坊さんが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...手毬のところが欠けた跡が...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...心臓が大きな毬(まり)のようになって胸の中に踊ってるような気がした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして毬栗(いがぐり)と筒袖とを風に靡(なび)かせながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...たちの悪るい毬栗坊主だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...突然手毬が、ぽォんと向かふへとんで行つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...毬の如く転げ落ちたのかと思うと大違い...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...毬栗頭のようだったけど...
久生十蘭 「魔都」
...(犯人は毬栗頭の大男で...
久生十蘭 「魔都」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...女王樣(ぢよわうさま)と毬投(まりな)げをする仕度(したく)をしなければなりません』云(い)つて急(いそ)いで...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...小柄な妹が毬の様に弾んで行って突調((ママ))子もない柱等にいやと云う程体を打ちつけて泣き出したりするのを見て面白がって居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...青い栗の毬、毬は鮮やかに滴る光を痛感した...
室生犀星 「愛の詩集」
...あまった木綿糸さえ見ればきっと自分で手毬をかがって...
柳田国男 「母の手毬歌」
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