...産婆は毬(まり)でもつくようにその胸をはげしく敲(たた)きながら...
有島武郎 「小さき者へ」
...さながら丹波栗の毬(いが)を泥濘路(ぬかるみ)にころがしたやう...
石川啄木 「雲は天才である」
...毬栗(まりぐり)を半分に切って...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ゴム毬(まり)のようにはねあがったが...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...「無駄をいわねえで全速力でやれッ」子分は見る見る面をゴム毬(まり)のように膨(ふく)らませたと思うと...
海野十三 「地中魔」
...彼女は頭も毬栗(いがぐり)で...
徳田秋声 「縮図」
...毬は外からよく見えた...
豊島与志雄 「少年の死」
...僕はまあ云ってみれば美しい栗の毬(いが)を胸に抱いているようなものです...
豊島与志雄 「囚われ」
...」「それでは毬を壊して中だけを抱くだけでしょう...
豊島与志雄 「囚われ」
...」「手毬のところだけ...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...心臓が大きな毬(まり)のようになって胸の中に踊ってるような気がした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは逞(たくま)しい毬栗坊主(いがぐりぼうず)で...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...甚三郎の曲毬は暇ッつぶしには悪くないぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「打毬楽(だきゅうらく)」「納蘇利(なそり)」などの奏楽がある上に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「献金!」前列にいた毬栗(いがぐり)頭が皆の方を向いて野太い声を張りあげた...
矢田津世子 「反逆」
...これに反していっぽうの毬酸漿(いがほおずき)は...
柳田国男 「母の手毬歌」
...毬(まり)のように外へとびだした……伊兵衛は一刀その背へあびせたが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...樹の幹の間で毬を奪い合っている子供の群れの中を通り...
横光利一 「旅愁」
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