...その毬の上を一週して...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...」と毬栗君は大得意で有つた...
内田魯庵 「貧書生」
...髮を短く毬栗にした...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...毛糸の毬(まり)をわたしの膝(ひざ)へほうり出したまま...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...これもまた獅子毬(まり)なるかな...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そのゴム毬のようにころころした餅肌の子供を神棚に投げ上げてる所が...
豊島与志雄 「神棚」
...堅吉や繁やまた近所の子供等が集まってみよちゃんの護謨毬で遊んでいるのを...
豊島与志雄 「少年の死」
...毬のところが欠けていた...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...彼(かれ)が大豆(だいづ)を引(ひ)いて庭(には)に運(はこ)んだ頃(ころ)はまだ暑(あつ)い日(ひ)が落付(おちつ)いて毬(いが)の割(わ)れ始(はじ)めた栗(くり)の木(き)の梢(こずゑ)から庭(には)をぢり/\と照(てら)して居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...被(かぶ)らずに毬栗頭(いがぐりあたま)をぬっくと草から上へ突き出して地形を見廻している様子だ...
夏目漱石 「二百十日」
...布団と睨(にら)めくらをしている毬栗君は決して布団その物が嫌(きらい)なのではない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...和尚さんは柴(しば)の中から松毬(まつかさ)を拾ひ出して...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...頭巾(づきん)、手拭(てぬぐひ)、扇子、手毬(てまり)、おはじき、笠(かさ)、脚絆(きやはん)、手甲、杖(つゑ)、掛絡(けら)、桐油(とうゆ)、鉢(はち)、嚢(ふくろ)、庵(いほり)を出るとき、これをよく読まぬと、先できつと不自由するなり...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この多過ぎる頭髪はどうしたって毬栗頭の印象は与えない...
久生十蘭 「魔都」
...ハコグリト云毬ノ形四稜ニシテ闊シ」と書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉はツガより小さく毬果は少し円い...
牧野富太郎 「植物記」
...これならば弾まぬ手毬でも遊ぶことができた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...よく見ると落葉松の松毬であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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