...産婆は毬(まり)でもつくようにその胸をはげしく敲(たた)きながら...
有島武郎 「小さき者へ」
...隅田川の上には毬のやうな滿月が...
心猿 「露伴忌」
...胸に抱えた子供たちの向う見ずな慾望を知っている栗の毬は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...手毬(てまり)の代りになしくれん...
直木三十五 「南国太平記」
...彼の身體は毬の樣に下へ落ちて行くのだつた...
新美南吉 「椋の實の思出」
...和尚さんは柴(しば)の中から松毬(まつかさ)を拾ひ出して...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ころがつてゐる手毬を見つけると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...寺子を歸して妹の毬代(まりよ)と二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「王様は毬栗頭でもありませんし...
久生十蘭 「魔都」
...毬栗頭のようだったけど...
久生十蘭 「魔都」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...そこでたちまち箱を割って拵えた小さな白い杭もでき ほうたいをとった残りの晒しの縁のまっ白な毬も出て来た...
宮沢賢治 「花壇工作」
...その毬がバク弾なの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...木綿糸の手毬も作って店で売っていたけれども...
柳田国男 「母の手毬歌」
...膨れ始めた嬌奢な栗の毬がまだ青く見降ろされた...
横光利一 「旅愁」
...毬(きゅう)の毛偏(けへん)をとって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...高毬(こうきゅう)というあだ名で通って来たほどな男なのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ポト――と何か毬(まり)でも落ちたような軽い音がした...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索