...――もう路ばたに毬栗(いがぐり)などが...
芥川龍之介 「将軍」
...毬(まり)あそびをし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...どんなに小さな蚊がどんなに大きな毬の上にとまつてゐるとしても...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その毬(まり)を数十歩の先に蹴っておいて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...毬を投げたように為作の鼻の前をくるくると転げて往った...
田中貢太郎 「放生津物語」
...白い細かい花をつけた小手毬(こでまり)が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おんえりくびのりょうがわに手毬ほどのまるいしこりがおできになっておりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...与吉の御袋がどうも御気の毒さまと云ったぎりで毬はとうとう喜いちゃんの手に帰らなかった...
夏目漱石 「永日小品」
...地球が糸で釣るした毬(まり)のごとくに大きな弧線(こせん)を描(えが)いて空間に揺(うご)いた...
夏目漱石 「門」
...十四 手毬お米が無しになると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...昨日半日かかつて造りあげた手毬だつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...毬つきをやめて見てゐた女の子達には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...愛(あい)ちやんは是迄(これまで)にこんな奇妙(きめう)な毬投場(まりなげば)を見(み)たことがないと思(おも)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...二つか三つかの新らしい手毬ができていた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...お手玉、おはじき、毬(まり)つき、なんでもきようにやってのけるし、さっぱりした気性と顔だちがいいのとで、女の子たちに好かれるのは当然だが、猪之自身は誰にも特別な関心はもたなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...わけて“賭(か)け蹴毬(けまり)”は名人といわれている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...毬使(まりつか)いの幸運は九天(てん)に昇り...
吉川英治 「新・水滸伝」
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