...生命(せいめい)を毫毛(こうもう)よりも輕(かろ)んじ...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...余の眼中にはなお一毫毛(いちごうもう)にも過ぎざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...実に一毫毛にも過ぎざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ただ幕府政権の一毫毛(ごうもう)をも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今は毫毛(ごうもう)も入らず...
南方熊楠 「十二支考」
...只見三得皓體呈レ輝並無二毫毛點一云々...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...彼は筑波山麓、槿籬周ぐれる祖先の故宅に起臥して、世と相關せず、彼の健康は農民に伍して、耒耨に從ふを許されず、庭園に灌ぎ草花を藝ゑて、僅に悶を遣る、海内の青年文人、彼の詩名を聞くもの、悦んで遠近より種子を彼に頒ち、彼の花園自然の生色を絶たず、白は誰の心、紅は誰の情、花守詩人の名は、最もふかく彼の詩を吟誦する青年間に高し、彼の詩集に『花守』を以て題したるは我等諸友人にして、主人自らは干與せざるなり、放曠概ね此類なり、その詩、字櫛句爬、分折毫毛、純乎として純なる眞人の詩也、病詩人の詩也、薄倖文人の詩也、かの西國詩人の冷飯殘羹を拾うて活くる、才子の作と同じからず、詩豈活きざらむや...
横瀬夜雨 「花守」
...日本民族が頭高くささぐる信条は命を毫毛の軽きに比して君の馬前に討ち死にする「忠君」である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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