...されどわが姫を悦ぶ心はこれがために毫(すこ)しも減ぜず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...依然存立して毫も動かず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...毫も怪しむには足らぬ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...毫も彼等未開民族今日の智識文化と...
高木敏雄 「比較神話学」
...それで一見したところでは毫(ごう)もこの規約に牴触(ていしょく)しない――少なくも論理的には牴触しないような立派な付け句であっても...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私の希望を委細御話して御揮毫を乞うた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...寸毫も身を動かすこと能はずして盤中に横り...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...首相の無責任を攻撃して毫も假藉する所なきの故を以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いわゆる揮毫料が手に入ったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼の舌の先から唾液(だえき)を容赦なく我輩の顔面に吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々(とうとうこんこん)として惜(おし)い時間を遠慮なく人に潰(つぶ)させて毫(ごう)も気の毒だと思わぬくらいの善人かつ雄弁家である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...主人は先から書斎のうちでその声を聞いているのだが懐手のまま毫(ごう)も動こうとしない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寸毫(すんごう)も譲る気色(けしき)はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸毫(すんごう)も疑いを挟む余地はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸毫の狂ひは無い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日に於て毫も重きを置かずと雖も...
福沢諭吉 「女大学評論」
...勿論(もちろん)秋毫(すこし)も可笑(おか)しそうでは無かッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...白毫(びゃくごう)の右左に...
森鴎外 「山椒大夫」
...毫も己の手中には無い...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
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