...寸毫(すんごう)の光明も得られなかった...
芥川龍之介 「将軍」
...子規子は毫(ごう)もその成功を自覚せざりしもののごとく...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...科学者が天体を観測するに方(あた)って毫釐(ごうり)の違算がしばしば何千万億の錯誤を来(きた)すと同様に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...毫も妨ぐること無かる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...侯が毫も是れに掛意せずして末松男を擧げたる良工の苦心亦想ふ可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て財政上他日の破綻を見るを毫も意とせざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...随つて其の在野党としての勢力毫も発展する所あるを見ざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...俳句の揮毫を頼まるる事も段々と多くなって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...吾輩のごとき猫といえども毫(ごう)も疑を挟(さしはさ)む余地のないほどの名論である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その点に就いて心配する必要は毫もない筈です...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...之を男子に比較して秋毫(しゅうごう)の差なし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...先では毫(すこ)しも汲んでくれない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いやしくも命に違う者は毫末(ごうまつ)も容赦するところなく...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しかしながら彼は毫も屈しなかった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...巧の極端と拙の極端とは毫(ごう)も紛(まぎ)るるところあらねど巧と拙との中間にあるものは巧とも拙とも申し兼(かね)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...それはもちろんのことなれどそんなことは生の論ずることと毫も関係無之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかし許は毫(ごう)も乱れないのである...
吉川英治 「三国志」
...昔から餓鬼あつかいに見ていた観念は毫(ごう)も取れない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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