...浴衣がけで平氣で尻はしよりして毛臑をだしたまま跨いで渡つてしまふところだ...
小穴隆一 「二つの繪」
...また細つこい毛臑(けずね)でもつて力一杯蹴飛ばしてみたりするが...
薄田泣菫 「独楽園」
...その毛臑(けずね)の女性の真似をしている...
太宰治 「女の決闘」
...毛臑(けずね)が無残に露出している...
太宰治 「乞食学生」
...裾(すそ)から綿のはみ出たどてらを尻端折(しりばしょり)して毛臑(けずね)丸出しという姿もあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...次にどてらを尻端折して毛臑丸出しの短慶坊が...
太宰治 「新釈諸国噺」
...また太宰といふ男は馬場と對角線をなして向きあつたもう一方の隅の壁に背をもたせ細長い兩の毛臑を前へ投げだして坐り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...また太宰という男は馬場と対角線をなして向きあったもう一方の隅の壁に背をもたせ細長い両の毛臑(けずね)を前へ投げだして坐り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...毛臑(けずね)まるだしの女装で...
太宰治 「女人創造」
...私の毛臑(けづね)は...
太宰治 「富嶽百景」
...その太い毛臑には...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...恐しい毛臑(けずね)を頓着せずに露(あら)はして居るが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...身を忘れ家を忘れて拘留の辱(はずかしめ)に逢(あ)いそうな毛臑(けずね)暴出(さらけだ)しの政治家も出た...
二葉亭四迷 「浮雲」
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