...毛程も知らないくせに失敗を非難するなんてひどい...
...その仕事は毛程難しくありません...
...彼女の腕の傷は毛程大きくありませんでした...
...結婚の相手については、毛程決めていません...
...彼は毛程も疑わしい人物ではなかった...
...そんな卑しい心は手古奈には毛程もないのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...最早毛程も自己といふものを胸底に殘し置くことは出來ない...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...億劫な風など毛程も見せない...
伊藤左千夫 「姪子」
...一本の髪の毛程の太さの糸をつくるのには...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...髪の毛程の手掛りも掴むことが出来なかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...刀持つ手に毛程の筋の亂れも見せず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...毛程の手掛りも殘つては居ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毛程の傷も斑點(はんてん)もないことはもとの通りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰の目にも怪しさや不調和さは毛程も感じさせない人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自信は毛程も持ち合せない...
牧野信一 「明るく・暗く」
...毛程の邪魔もなく私の身を軽々とその翼に抱き...
牧野信一 「鱗雲」
...毛程もそんな気分は味はへずに...
牧野信一 「鏡地獄」
...そしてその時の自分のことは毛程も洩さぬのみか...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...僕は学校の豪傑連なんて毛程も気にしてはゐない...
牧野信一 「塚越の話」
...幼時を懐しむ感傷などはそれこそ毛程も起らず...
牧野信一 「貧しき日録」
...平馬は、顎(あご)のあたりに手をやって、「拙者なぞ、そなたほどの女子(おなご)に、せめて、毛程でも、怨(うら)むなり、憎むなりして貰いたいものじゃ」「そんな空世辞よりも、先生、あなただって、雪之丞を、あのままにして置いていいのですか――あんな寒い田圃中で、ぶちたおされてさ」平馬は、お初を、白い目で見て、その目を反(そ)らして、「いや、断じて、あのままには免(ゆる)し置けん――とは、思っているが――」「じゃあ、やっぱし先生も、あんな女の腐ったような男が、そんなに怖ろしくッてならないのですか?」お初は、嘲(あざ)けりを露骨に出す...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...前の日に一生懸命考えた華やかな会話は毛程も使われなかった...
蘭郁二郎 「舌打する」
...況んや大洋のあなたの国土を探求する欲求の如きは毛程もなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??