...最(もつと)も古(ふる)いと思(おも)はれるものは山東省(さんとうしやう)の武氏祠(ぶしし)の浮彫(うきぼり)や毛彫(けぼり)のやうな繪(ゑ)で...
伊東忠太 「妖怪研究」
...毛彫のやうに他から見ては馬鹿々々しく思はれるやうな...
田山録弥 「三月の創作」
...堤防は切れた――水が物凄い勢いで隧道(トンネル)へそれは地図を毛彫りにした銅の薄板で...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...金無垢の縁頭(ふちがしら)に秋草を毛彫りした見事な脇差を手挾(たばさ)んでいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...糞落着きにおちついてトングとスプーンを使って毛彫細工のような克明な仕事をやりはじめた...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...金物にはしばしば毛彫(けぼり)が施され様々な紋様を現しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...活き活きとした蜂(はち)が二疋(ひき)ほど毛彫りになッている...
山田美妙 「武蔵野」
...金や朧銀の毛彫もの...
山本笑月 「明治世相百話」
...板木師(はんぎし)が一本一本毛彫(けぼり)にかけたような髪の生(は)えぎわも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...さらに精巧な毛彫りをかける...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...毛彫りになっていました...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索