...時には毛嫌いも強そうな...
芥川龍之介 「小杉未醒氏」
...手車用の除草器とそれを引っぱる二つの手があるだけであり――ほかの車と馬とは毛嫌いされたので――切り屑は近所ではえられない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこに依怙(えこ)や毛嫌いの私情が入り込む隙間があるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...若きウェルテルやルディン達にはひどく毛嫌いされたようであった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...「理論と実際の齟齬(そご)」という標語を真向にかざして学者を毛嫌いする世人の少なくないのは...
寺田寅彦 「方則について」
...毛嫌いや嫌悪というような消極的な漠然とした情緒はまだ憎悪ではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...思想や哲学というものを毛嫌いする...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...同時になにひとつ毛嫌いしないで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...君が毛嫌いをするような男ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをもって直ちにリストを毛嫌いし...
野村胡堂 「楽聖物語」
...滅多なことで人様に愛嬌を振り撒(ま)くものじゃねえ――雌犬だって毛嫌いってものがあらア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...趣味的に俳句を毛嫌いしたのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...俳句を本質的に毛嫌いしながら...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...チチコフを死ぬほど毛嫌いしたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...人にして人を毛嫌いするなかれ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...罠にかかった小魚も決して毛嫌いせず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...安が帰ったあとで熱を出したという程なのだから余程毛嫌いしていたのだろう...
矢田津世子 「神楽坂」
...彼への毛嫌いを捨てなかった...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索