...前後に比類のない天才だそうです...
芥川龍之介 「河童」
...比類のない努力の積み重ねが見られる...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...奇妙なそしてある意味比類のない事件に僕らは満足していい...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...又は月輪殿)法然に対する信仰は殊に比類のないものであった...
中里介山 「法然行伝」
...全く比類のない變つたものだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この島で比類のない無頼放縦な生活がつづけられていたのである...
久生十蘭 「海豹島」
...どんな嘘だってつけるのだから」筏に乗った百四十九名の境遇もまた比類のないものであった...
久生十蘭 「海難記」
...その比類のない場所で天使どもに奉仕されるであらう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...他に比類のない壮観で...
牧野富太郎 「植物記」
...史上ほとんど比類のない急速な人口増加を生ぜしめた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その比類のないところへ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...さながらブレエメンが、比類のない都会、名づけがたい冒険と秘められた美しさとにみちた都会で、そこで生れたということが、ある神秘なけだかさを人に与えるかのようである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...どうも比類のない小犬である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...彼等にとって比類のない仕合わせ...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...宮のお愛しになることも比類のない御孫であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...瞳といふものの圓みが人間の持つてゐる比類のない涯(はて)しない...
室生犀星 「はるあはれ」
...堅い岩盤であったにも拘らずそれを比類のない速さでやってのけたピーボディの装置...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...唐招提寺金堂のあの比類のない美しい調和を持つた姿を...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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