...ここに於て世界の比類のない歴史を有する偉大なる支那は...
大隈重信 「日支親善策如何」
...それほどまでに雄の持つ比類のない敏感さは...
薄田泣菫 「独楽園」
...奇妙なそしてある意味比類のない事件に僕らは満足していい...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...唯物論の比類のない効力を切実に感じさせずには措かない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼こそ比類のない巧妙な手際(てぎわ)を有(も)った作者と云わなければなるまいという気を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御米に取って実に比類のない忍耐の三週間であった...
夏目漱石 「門」
...後にも前にも比類のないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その比類のない管弦楽法の手腕を駆使(くし)してとにもかくにも前例のない驚くべき作品を完成させている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全く比類のない變つたものだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他に比類のない印象の鮮明さと...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この島で比類のない無頼放縦な生活がつづけられていたのである...
久生十蘭 「海豹島」
...紳士は比類のない丁寧な口調でそれを断わると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...日本の指南丸は比類のない無謀の点で...
久生十蘭 「南極記」
...他に比類のない壮観で...
牧野富太郎 「植物記」
...その比類のないところへ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...彼等にとって比類のない仕合わせ...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...瞳といふものの圓みが人間の持つてゐる比類のない涯(はて)しない...
室生犀星 「はるあはれ」
...(c)それはほんとうに比類のないものではあるけれど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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