...前後に比類のない天才だそうです...
芥川龍之介 「河童」
...この比類のない蒐集は大震災で烏有(うゆう)に帰した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ここに於て世界の比類のない歴史を有する偉大なる支那は...
大隈重信 「日支親善策如何」
...比類のない努力の積み重ねが見られる...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...奇妙なそしてある意味比類のない事件に僕らは満足していい...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...彼こそ比類のない巧妙な手際(てぎわ)を有(も)った作者と云わなければなるまいという気を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これぞ正に日本文学中比類のない...
野口米次郎 「能楽論」
...他に比類のない印象の鮮明さと...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...紳士は比類のない丁寧な口調でそれを断わると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...日本の指南丸は比類のない無謀の点で...
久生十蘭 「南極記」
...史上ほとんど比類のない急速な人口増加を生ぜしめた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...さながらブレエメンが、比類のない都会、名づけがたい冒険と秘められた美しさとにみちた都会で、そこで生れたということが、ある神秘なけだかさを人に与えるかのようである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...どうも比類のない小犬である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...(c)それはほんとうに比類のないものではあるけれど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...比類のない御英邁(ごえいまい)さを伺うにつけ...
吉川英治 「私本太平記」
...恐らく世界に比類のない偉大な観音が立っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...およそ愛の表現としてこの像は世界の芸術の内に比類のない独特なものではないかと思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ポルトガルにもインドにも比類のないものであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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