...彼と比類なき才能を持つ友人がいる...
...彼女の美しさは比類がない...
...この映画は比類のないスリルを味わえる...
...彼の料理は、他のどのシェフのものとも比類にならない...
...彼が達成した偉業は比類のないものである...
...前後に比類のない天才ださうです...
芥川龍之介 「河童」
...処で、仏陀を卓越した生理学者であると見、彼の教を、世にも比類なく、科学的に進歩した養生法に他ならないと見てゐるところの我がニイチエは、シヨオペンハウエルなぞと比較して見た場合、如何に仏陀が彼の中道又は八正道の根本態度を重要視してゐたかを、同日に談じ難きまでに、実により正しく、より深く理解してゐるやうに思はれる...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...しかもそれが他に比類を見ないほどな緻密細微の域に到達しているのである...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...比類なく輝かしい高所に位する傑作である)...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...彼女は比類なく豊富な天才をもち...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...比類なる大不祥なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...三井君の臨終(りんじゅう)の美しさは比類が無い...
太宰治 「散華」
...蜀僧牧谿(もっけい)は比類ない鳥獣の名手だが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これぞ正に日本文学中比類のない...
野口米次郎 「能楽論」
...第三楽章の「病後の祈り」の神々しさに至っては断じて比類がない(コロムビアS一〇九八―一一〇二)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わけてもその浪漫(ロマン)的な情緒の美しさは比類もない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わけてもその滋味と深沈たる美しさは比類のないものであると私は思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全く比類の少ない美しさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真名古のような比類ない穎才にして初めてなし得るのである...
久生十蘭 「魔都」
...全く他に比類がない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...彼等にとって比類のない仕合わせ...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...(中略)年ニモ似ズ両名比類ナキ働キノ旨...
吉川英治 「新書太閤記」
...著者が故人を語るに当たって示した比類なき友情の表現もまた同様に脱我の立場によって可能にせられている...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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