...彼と比類なき才能を持つ友人がいる...
...彼女の美しさは比類がない...
...この映画は比類のないスリルを味わえる...
...彼の料理は、他のどのシェフのものとも比類にならない...
...彼が達成した偉業は比類のないものである...
...確(たしか)に比類稀(まれ)なる御上(おかみ)の御待遇として...
芥川龍之介 「入社の辞」
...比類似は説明す可からずとせば...
高木敏雄 「比較神話学」
...太子は比類なき聡明(そうめい)な知性を持たせられたと同時に極まりなき美の感性に富ませられ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...かなたこなた食ひ搜して歩いてゐるその姿の氣の毒さと來たら比類が無かつた...
太宰治 「お伽草紙」
...ほとんどその比類を尋ぬるに苦しむほどなる一種奇々怪々喜ぶべく驚くべきの時代なればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...尊敬せられたことも比類がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...今年の元日は比類なき好天気のうちに送り迎えをすませて早寝をした...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...彼こそ比類のない巧妙な手際(てぎわ)を有(も)った作者と云わなければなるまいという気を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...他に比類なき一商業とは...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...)僕は一人の薄弱で敏感すぎる比類のない子供を書いてみたかつた...
原民喜 「心願の国」
...さながらブレエメンが、比類のない都会、名づけがたい冒険と秘められた美しさとにみちた都会で、そこで生れたということが、ある神秘なけだかさを人に与えるかのようである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...たった今われとわが身の比類ない美くしさとその値打とに気がついた身であるだけ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...落首の中に「比類なき名をば雲井に揚げおきつやごゑを掛けて追腹(おひばら)を切る」と云うのがあった...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...その比類の無い美貌のせいではなかった...
夢野久作 「一足お先に」
...比類なき英邁(えいまい)な質をもってお生れあったという今上(きんじょう)後醍醐とすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...比類なき英君なりとあがめておる...
吉川英治 「私本太平記」
...また当時の世界全体に於てどこにも比類を見出し難いほど醇美なものである...
和辻哲郎 「鎖国」
...比類なく優れた場所であったばかりでなく...
和辻哲郎 「鎖国」
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