...彼と比類なき才能を持つ友人がいる...
...彼女の美しさは比類がない...
...この映画は比類のないスリルを味わえる...
...彼の料理は、他のどのシェフのものとも比類にならない...
...彼が達成した偉業は比類のないものである...
...比類ない語(ことば)の織物師だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...確に比類稀(ひるいまれ)なる御上(おかみ)の御待遇(ごたいぐう)として...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...徳川二百年の間に、比類無き、放れ業をした関係から、目の当り、その志を聞いた人々は、身体を固くして、聴入っていた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...比類のない馬の数を持っているこの富豪をつかまえたことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は比類なきギリシア狂で...
野上豊一郎 「パルテノン」
...どちらも比類なき技術家ではあるが...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...この幽婉(ゆうえん)さは比類もない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...少くとも日本の現代では比類の無いもので...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...額を撫でる艶(つや)やかさは比類もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何十方尺の間まことに比類もない雰圍氣を作ると言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...周章比類なきものなり」と記している...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...日本の指南丸は比類のない無謀の点で...
久生十蘭 「南極記」
...世界中に比類少なき美事と云ふ可し...
福沢諭吉 「帝室論」
...さながらブレエメンが、比類のない都会、名づけがたい冒険と秘められた美しさとにみちた都会で、そこで生れたということが、ある神秘なけだかさを人に与えるかのようである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...どうも比類のない小犬である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...まことに比類ない牛飼いにはげまされつつ自分の勘で一つ一つの足は前へ進めてもいるのではないでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...落首の中に「比類なき名をば雲井に揚げおきつやごゑを掛けて追腹(おひばら)を切る」と云うのがあった...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...比類なき美しい古びかたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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