例文・使い方一覧でみる「比ぶ」の意味
スポンサーリンク...相模灘の煙波を遠く眺めうる形勢の地勢に比ぶべくもない... 
近松秋江 「箱根の山々」
...いかに望んでいることであろう！ 彼らに生をも死をも妨げる人間の獰猛（どうもう）な冷淡さに比ぶれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突然行き当たった若人の反抗心に比ぶれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...支那本土の有数な邸宅に比ぶれば甚だしく佗びしい...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...支那本土のものに比ぶればやはり佗びしい...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...自分自身の映像に怯える神経衰弱さに比ぶれば...
豊島与志雄 「守宮」
...」第十五編 オンム・アルメ街一饒舌（じょうぜつ）なる吸い取り紙都市の騒擾（そうじょう）も人の魂の動乱に比ぶれば何であろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...コゼットの結婚および続いて来る事柄に比ぶれば何であったろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...されど藩地のみに蟄居していた者と比ぶればこれでもなかなかの新智識であったのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...心に比ぶればはなはだ軽少なりとの意でなく...
新渡戸稲造 「自警録」
...真に比ぶべきものも無い芸術品でした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...皇后は王に比ぶべき絶世の美人であつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...これを幾年もの前に比ぶればその品種も大分減って今日ではそれが四十種ばかりになったという事である...
牧野富太郎 「植物記」
...こうした寺方の墨一色の世界とは比ぶべくもなく多幸な多彩なこの世ながらの大歓楽境のようおもわれないわけにはゆかなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...中央山脈やヒマラヤ山を踏み破る豪傑的登山には比ぶべくもないが...
正宗白鳥 「登山趣味」
...何一つこれに比ぶべきものができないのを省み...
柳宗悦 「工藝の道」
...私を利休に比ぶべき人間だといってくれているのかも知れぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私の生活はこれを世の強者――天才の生活に比ぶれば勿論弱者の生活である...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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