...腹に一向の毒のない男が持分に承っておりましたので...
泉鏡花 「怨霊借用」
...毒のない、安心して物の云へるいい人であつたと云ふ事は、私にも云へます...
上村松園 「旧い記憶を辿つて」
...毒のない安心して物の言えるいい人であったという事は...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...毒のない部分をさんざん食いあらしていたのです...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...苦労した人だが毒のない飄逸(ひょういつ)な人だったから奈良で人望を得た...
高村光太郎 「回想録」
...鑛毒のない水を被つたのも腐れ...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...それよりも一日も早く自分の決心をしてくれるようにいっておいてください」私はもう少しも毒のない...
近松秋江 「霜凍る宵」
...しかしあれで腹の中は毒のない善人ですよ」「あの上腹の中に毒があっちゃ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その代り毒のない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その代り毒のない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毒のない方に蠅の死骸を入れて置いたのだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毒のない議論は毎度大声で遣(やっ)て居たが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...毒のない笑話という程度でまとめる...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...婦人達に向って二言三言毒のない冗談を云い...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...せめて毒のない花になってほしい...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
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三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
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