...東京といふ言葉を聞く毎に...
石川啄木 「天鵞絨」
...氷峰はその度毎に聲をあげて笑ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一杯々々と重ねられる毎に高まる連呼の声は私の鼓膜をたたき...
上田広 「指導物語」
...テオドラ嬢の父は事毎に外相からの内諭で娘の意を嚮(むか)えるに汲々として弱り抜いていたが...
内田魯庵 「四十年前」
...私は機会がある毎に宿の主人の様子に注意するのと...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...私はそれを思ひ出す毎に...
種田山頭火 「其中日記」
...瞬間毎に移ってゆく輝きであった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...天王寺の西門に数知れざる病人が寐(ね)ていたのを一人の聖が鉢に粥(かゆ)を入れて匙(さじ)を持って病人の口毎に粥を入れてやっているのを見て...
中里介山 「法然行伝」
...機会ある毎に撮ることにしてあった...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...月に一度位ずつ恐ろしい眼に逢わされたそうですよ」「フ――ム」「その度毎に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全く柳原に辻斬がある毎に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だかこれを聴く毎に...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...その度毎に、外の景色の殆ど見えないほど雨に曇った窓の内で、旅に慣れない圭介は、何だか自分が全く未知の方向へ連れて行かれるような思いがした...
堀辰雄 「菜穂子」
...月毎に催される盛大な祝宴です...
牧野信一 「舞踏会余話」
...季節毎に筆記の増えてゆくのを余程楽しんでゐるかのやうであつた...
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...春は梅花が落ちて来る度毎に忽ち水面に浮びでて来てパクリ大きな口を開いてはその花片をば啖べた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...盟長は三年毎に会盟と呼んで部内の各旗を召集し会議を開いたのであるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一塊りの巨きな浪をかぶる毎に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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