...中には又月のない夜毎々々に...
芥川龍之介 「地獄變」
...体質の弱い彼は一年の間に画作に適する時季を極めて僅かしか持たなかったと毎々言って居たが...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...而も最近国嶋邸に於いて、「御牧君に細君を持たせる話」が、当人を囲んで大いに弾んでいるところへ、毎々行き合せた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...毎々阿娘(おむす)の苦情が出る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私は諸君の頭の白くなったに毎々(まいまい)驚かされます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私も妻も毎々(まいまい)話しこまれて弱ったものです...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...後ろのやや低い方のが五十嵐甲子雄――毎々お馴染(なじみ)の二人の成れの果て――果てというにはまだ間もありそうだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...毎々のことながら我慢のならない屈辱だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本橋の晒(さら)し場で毎々お前も見てゐるだらうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聞く毎々(ことごと)に身にしみて口惜(くちを)しく...
樋口一葉 「十三夜」
...聞(き)く毎々(こと/″\)に身(み)にしみて口惜(くちを)しく...
樋口一葉 「十三夜」
...黒人がそれは兄か弟かと問い返し返答に毎々困るというが(ラッツェル『人類史』二)...
南方熊楠 「十二支考」
...国王これを聞いて召し出し毎々(つねづね)この国を荒らし廻る二鬼を平らげしめるに縫工恐々(こわごわ)往って見ると二鬼樹下に眠り居る...
南方熊楠 「十二支考」
...かつ徳川吉宗公以降幕府より毎々修補あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...毎々大事な球を取られてしまうからだという...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...みつ枝は毎々のことながら眼をくるくるさせて...
山本周五郎 「百足ちがい」
...使いに立った畠山や今川もいう毎々なことばであった...
吉川英治 「私本太平記」
...――手筈は毎々の順序どおり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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