...中には又月のない夜毎々々に...
芥川龍之介 「地獄変」
...体質の弱い彼は一年の間に画作に適する時季を極めて僅かしか持たなかったと毎々言って居たが...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...そんなことは毎々のことだ」いいだしたら後へは退かぬ気性である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...妙子には毎々不快な目に遇(あ)わされるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...終に気力弛み生捕(いけどり)に合い候事毎々に御座候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...毎々(つねづね)申され候事に...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...後ろのやや低い方のが五十嵐甲子雄――毎々お馴染(なじみ)の二人の成れの果て――果てというにはまだ間もありそうだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿(やど)で毎々御噂(おうわさ)を致しております」と急に叮嚀(ていねい)な言葉使をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...義勇公に奉じ云々と毎々聞いて居る...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...毎々恐れ入り候事に候らへども」と手紙を書いている...
服部之総 「志士と経済」
...毎々聞かされた此の遊廓を瞥見しなければ...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...毎々の者は聞く振りをして...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...叶うことならば忘れぬように毎々里の家を尋ねて両親の機嫌を伺い...
福沢諭吉 「女大学評論」
...第一話 寄席ファン時代毎々言うが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...黒人がそれは兄か弟かと問い返し返答に毎々困るというが(ラッツェル『人類史』二)...
南方熊楠 「十二支考」
...直ちに家へ還った事毎々だったと...
南方熊楠 「十二支考」
...迂遠千万にも毎々旅費日当を費やし官公吏を派し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...かかる境涯に毎々到り得なば...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
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