...(それは母胎を離れた後...
芥川龍之介 「続西方の人」
...彼は『母胎』という言葉に似たものを感じながら...
梅崎春生 「幻化」
...人間の母胎(ぼたい)から生れてきたかどうか...
海野十三 「第四次元の男」
...我々の文化の母胎は常にこういう専門的篤学者によってつくり出されつつあるのであります...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...母胎に宿るそもそもから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...感動こそ詩の母胎である...
種田山頭火 「其中日記」
...飛躍の母胎は沈潜である...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...もっとも胎生動物の母胎の伸縮も同様な例としてあげられるかもしれないが...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...そこでは再び空間(場処)――アリストテレス(†322 v. Chr.)は併しわざわざ之を「プラトン的質料」と云い直した――がイデアの母胎の位置に登せられたのであったが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...人民戦線の母胎となり得る唯一のものは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...こうした「意味」は意味の元来の母胎であった現実の事実自身の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...根源的體驗においては存在の墓であつた過去はここでは却つて存在の母胎となる...
波多野精一 「時と永遠」
...新しい美感の母胎である...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...新しい世代の母胎となったように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...郷土会はやがて『郷土研究』を出す母胎となり...
柳田国男 「故郷七十年」
...習字を廢し標準語の母胎であつた文字の理解がすつかり失はれた頃には...
吉川英治 「折々の記」
...土のある所には必ず次の花となる母胎(ぼたい)を作ってゆくように...
吉川英治 「親鸞」
...西欧を近代化する母胎であったということが出来る...
和辻哲郎 「鎖国」
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