...(それは母胎を離れた後...
芥川龍之介 「続西方の人」
...我々の文化の母胎は常にこういう専門的篤学者によってつくり出されつつあるのであります...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...母胎に宿るそもそもから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...この境涯が俳句の母胎だ...
種田山頭火 「行乞記」
...といふよりも自己観照――それが一切の芸術の母胎――が隅から隅まで行き届く...
種田山頭火 「其中日記」
...感動こそ詩の母胎である...
種田山頭火 「其中日記」
...批評の母胎となり批評の端緒(ヘーゲルやマルクスが尊重したあの端緒の意味に於ける)となるものが他ならぬ印象だというその強みは...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...そこでは再び空間(場処)――アリストテレス(†322 v. Chr.)は併しわざわざ之を「プラトン的質料」と云い直した――がイデアの母胎の位置に登せられたのであったが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...最も広範な人民大衆の政治的結成であるべき人民戦線の母胎となるという種類のことは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もし人民戦線の母胎というものに多少ともなりそうなものを求めるならば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人民戦線の母胎となり得る唯一のものは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...夫々の母胎である夫々の事実間の連絡を手頼りにしてであるべき筈だったのに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...金属性の葉末もろ共母胎の汚物まだ拭はれぬ孩児(みどりご)の四肢の相(すがた)を示現する...
富永太郎 「夜の讃歌」
...間違いなく母胎内で繰返して来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...母胎内で見残した「胎児の夢」の名残を見ているのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生みの母胎(ぼたい)はその任務だけを果すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...母胎の陣痛から始まって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それらが次の時代の支配勢力の母胎となっている...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索