...(それは母胎を離れた後...
芥川龍之介 「続西方の人」
...人間の母胎(ぼたい)から生れてきたかどうか...
海野十三 「第四次元の男」
...この布施の行為が母胎となって...
高神覚昇 「般若心経講義」
...諸仏を産み出す母胎が般若ですから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...といふよりも自己観照――それが一切の芸術の母胎――が隅から隅まで行き届く...
種田山頭火 「其中日記」
...感動こそ詩の母胎である...
種田山頭火 「其中日記」
...あの小さな母胎(ぼたい)からよく四疋も生れたものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...処でこの藩士こそやがて官僚と軍閥との母胎になるものなのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もし人民戦線の母胎というものに多少ともなりそうなものを求めるならば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人民戦線への運動のためになぜ母胎自身と対立するような政党を必要とするのであるか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文化をその現実的母胎である社会の生産機構と媒介する技術的精神だろうからである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...湯川さんの仕事の母胎になったのは...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...將來に向ふ構想こそ哲學の母胎といふべきであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...御書講に出仕したこともある才媛で、理非の弁別のはっきりした、非情なまでに折目正しい、身のうちに温味があるのかと思うような冷々(れいれい)と冴えかえった感じで、この母胎なら、どんな向う見ずな生命でも、とうてい宿りようがなかろうと思ったからである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そのような手数のかかる胎生の順序を母胎内で繰返すのであろうか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...母胎内で見残した「胎児の夢」の名残を見ているのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生みの母胎(ぼたい)はその任務だけを果すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...がこれらの最初の文化現象を生み出すに至った母胎は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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