...母者人のふところの中にいて口をたいぎそうにあけたまま乳房の口への接触をいつまででも待っていた...
太宰治 「ロマネスク」
...惣助も、また母者人も、それを知らずに眠っていた...
太宰治 「ロマネスク」
...とうとう盥に蹴躓(けつまず)いて盥のお湯を土間いちめんにおびただしくぶちまけ母者人に叱られた...
太宰治 「ロマネスク」
...惣助はそれでも盥の傍から離れず母者人の肩越しに太郎の顔を覗(のぞ)き...
太宰治 「ロマネスク」
...母者人は寝相がわるかった...
太宰治 「ロマネスク」
...ことに母者人(ははじゃびと)が呆(あき)れ半分に感心し...
谷譲次 「踊る地平線」
...母者人の俤を想い出そうと努めて見るが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...女にはやはり子供ばかり……かう母者人がよく言はれたが...
田山花袋 「道綱の母」
...母者人は顔の筋一つ動かさず聴いて居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...姉さんや叔母者人(おばじゃひと)たちは...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...蔭ながら欣(よろこ)んでいて下されているに違いない中村の母者人(ははじゃびと)だ……」「はい」「やがては...
吉川英治 「新書太閤記」
...中村の母者人(ははじゃびと)へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...苦労性な母者人はすぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...母者人(ははじゃひと)のお身をこっちへ――」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...死んだ母者人(ははじゃびと)の夢ばかり見ている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...するとまもなくお前の母者人(ははじゃひと)が重病にかかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...母者人(ははじゃびと)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「では母者人(ははじゃびと)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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