...小笠原諸島の中でも、父島や母島は比較的住みやすく、定住している人もいます...
...録六首丈夫は船乘せむと海界の母が島邊にゆきて還らず小夜泣きに泣く兒はごくむ垂乳根の母が島邊は悲しきろかもちゝの實の父島見むと母島の荒き浪間にかづきけらしもはごくもる母も居なくに母島の甚振(いたぶる)浪に臥せるやなぞ鱶の寄る母が島邊に往きしかば歸りこむ日の限り知らなく秋されば佛をまつるみそ萩の花もさかずや荒海の島まつがさ集(三)七月二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...小笠原島には、わが聯合艦隊の二百隻の軍艦、駆逐艦、潜水艦、特務艦が、父島、母島、兄島、青島と、島々の岩のかげに、しのんでいるのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――...
牧野信一 「秋・二日の話」
...母島では各農家に分配して使傭する筈...
牧野信一 「秋・二日の話」
...冬の狭霧(さぎり)がまだ深くて頂上からの眺望も模糊(もこ)としてただ寒さにふるえ上がるばかりだったが、雲間のこぼれ陽が映(さ)すと関門の海峡一帯から、母島の彦島、そのすぐ東岸を少し距てて巌流島が見られ、連絡船の影だの起重機の鉄骨だの、雑多な船舶だの、そして陽がさしても、重工業のうす黒い煤煙(ばいえん)がどことはなく一面に朝をつつんでいる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...母島の彦島がこの辺の史蹟としては記録上にも代表しているかたちである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...母島の持主の手から離されて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...あれやあ母島の彦島(ひこじま)でございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??