...敬愛すべき老婦人たる彼の母堂と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...御母堂に当ります西村勝子様がお産み遊ばしたお二方のうち...
海野十三 「三人の双生児」
...それは当主光長(みつなが)の母堂(忠直(ただなお)の奥方にして...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...其日は牛のお産があつたが何だか難産に成り相だといふので其頃は老いても達者であつた母堂が案じて騷いで仕方がないから取敢へず車を馳せて來たのだといふ...
長塚節 「記憶のまゝ」
...伯爵母堂とともに別居していた麻布笄町(こうがいちょう)の別邸から...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...それから私は母堂に挨拶を述べるとすぐその家を辞した...
原民喜 「二つの死」
...ご機嫌よくて」御母堂は...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ニコニコとじぶんを眺めている慈愛深い母堂の眼に出逢うと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「ええ」御母堂が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...聞けば同君の母堂も...
柳田国男 「故郷七十年」
...村尾の家で母堂の床上げ祝いをしたときのことだろう...
山本周五郎 「薊」
...どうか御母堂の御意見を聞かせて下さい」「わたくしにはわかりません」と慶月院は静かに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大酔していたため、ついその……後閣へ馳(はし)って、城外へお扶けするいとまもなく」聞くや否、関羽は急(せ)きこんで、「では、ご母堂も、ご夫人も、お子様たちも、呂布の手にゆだねたまま、汝(わ)れひとり落ちてきたのかっ」と赫(かっ)となった...
吉川英治 「三国志」
...「お愚痴どころか、お母堂さまには、私たちが伺っていたところへ、ちょうど右府(うふ)様からもお迎えの使いがお見えなされて、久しぶりのことである、筑前が安土に参っておるゆえ、寧子(ねね)様を伴い、ちょっとわが城へ来て対面してはどうか――とありがたい御諚(ごじょう)があったにもかかわらず、お母堂さまのお答えには、中国の役(えき)すら、まだ半途と聞く、安土に来たのも、公(おおやけ)の御用、こちらから婆や妻などが会いになど行っても、あの子は決してよろこび顔をいたしますまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...御母堂様のおことばでもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...「久しぶりよの」御母堂も...
吉川英治 「茶漬三略」
...御母堂の乗っておられた便船へ...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...Cの母堂(ぼだう)...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
便利!手書き漢字入力検索