...まま母ははじめから口もださず手もださず...
伊藤左千夫 「告げ人」
...老いた母ははじめて安心して故郷へ帰った...
「草藪」
...ひとり机のまへに坐つて なぜあはなかつたらう とかひもない涙にくれてるのを乳母ははやくも見つけて「坊ちやまもおかはいさうだ」といつた...
中勘助 「銀の匙」
...おやシオンの女王様よ!※それからといふもの聖母ははや書物(ほん)の中の聖母でしかなかつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...父母ははじめからそれを承知のうえで娘を嫁にやったのである...
夏目漱石 「手紙」
...継母ははにかみ笑ひをしながら...
林芙美子 「瀑布」
...継母ははばかる事なく...
林芙美子 「瀑布」
...私の母ははじめて彼女の本当の息子が帰って来たかのように幸福そうだった...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...私の母ははじめて彼女の本當の息子が歸つて來たかのやうに幸福さうだつた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...いざ呼び起そう」忍藻の部屋の襖を明けて母ははッとおどろいた...
山田美妙 「武蔵野」
...それがかの二方でおじゃッたわ」母ははやその跡を聞いていられなくなッた...
山田美妙 「武蔵野」
...母ははやく亡くなった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...老母ははっとしたように振り向いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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