...そこをねらって優美なうちにも毅然として犯しがたい女性の気品を描いたつもりです...
上村松園 「作画について」
...実生活の影響を受けずして毅然として存在するというようなものではなく...
津田左右吉 「陳言套語」
...毅然として支える清浄さを...
中井正一 「脱出と回帰」
...考えてみれば、自然も、何の無理もなく本分をたどっているものもあるし、あるいは、毅然として、その秩序を守っているものもあるのである...
中井正一 「美学入門」
...毅然として「自由詩は詩に非ず」と主張してゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...毅然としてゐるではないか...
原民喜 「心願の国」
...どんなに毅然としていて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...さっきメイフィールドとの会話は毅然としていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...毅然として誇り高い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今なほ毅然として光を放つてゐるであらうか...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...毅然として彼の名を呼びその袖をひかえて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同時に世の荒波の唯中に毅然として立つことくらいむつかしいことはないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毅然としてこの国粋芸術を恪守(かくしゅ)し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毅然として勝敗の外に立ちつつ...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...モリエエルが毅然として其(その)希望を容れないので初めの御(お)世辞に似ず悪体を吐(つ)いて帰つて行(ゆ)く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「なくてどうしましょう!」毅然として彼は眉をあげ...
吉川英治 「三国志」
...なお毅然としてある都門第宅の輪奐(りんかん)の美も...
吉川英治 「三国志」
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