...そこをねらって優美なうちにも毅然として犯しがたい女性の気品を描いたつもりです...
上村松園 「作画について」
...毅然として、迷いなく、断固たる行動をとっているように見えねばならない...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...井口君は毅然として塾を守り...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...毅然として支える清浄さを...
中井正一 「脱出と回帰」
...考えてみれば、自然も、何の無理もなく本分をたどっているものもあるし、あるいは、毅然として、その秩序を守っているものもあるのである...
中井正一 「美学入門」
...この乱世を毅然として生き抜いた人である...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...それは不可(いかん)と毅然としてこれを斥(しりぞ)ける...
新渡戸稲造 「自警録」
...毅然として「自由詩は詩に非ず」と主張してゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...どんなに毅然としていて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...よろめいているが毅然としている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今なほ毅然として光を放つてゐるであらうか...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...毅然として彼の名を呼びその袖をひかえて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...毅然として一同を見まわした...
夢野久作 「戦場」
...毅然としている船長と...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...けれど、吉野村の人々が、自分たちの土壌を不幸だとは思っていないように、吉野村の梅にはまた、毅然として、独自な痩せ地の枝ぶりや香気を誇っているらしい風趣があった...
吉川英治 「押入れ随筆」
...「なくてどうしましょう!」毅然として彼は眉をあげ...
吉川英治 「三国志」
...審配は毅然として...
吉川英治 「三国志」
...「使節に問うが、汝の主人孫権は、ひと口にいうと、どんな人物か」趙咨(ちょうし)は鼻のひしげた小男であったが、毅然として、「聡明仁智勇略のお方です」と答え、それから臆面もなく、曹丕を正視して、眼をぱちぱちさせながら、「陛下、何をくすくすお笑い遊ばしますか」と、反問した...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索