...井口君は毅然として塾を守り...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...徒らに判断をあせらず、もっと泰然とするか、毅然とするか、している方が、却って利巧なのではないかとさえ思ったことも少くはなかった...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...』と毅然として拒絶した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...毅然として支える清浄さを...
中井正一 「脱出と回帰」
...偏狭なら偏狭なりに毅然とした強い処があれば又美しいのですがね...
長與善郎 「青銅の基督」
...それは不可(いかん)と毅然としてこれを斥(しりぞ)ける...
新渡戸稲造 「自警録」
...身を殺してまでも毅然として自己を操持(そうじ)した...
新渡戸稲造 「自警録」
...どんなに毅然としていて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...でき合いの人形のようにただきればかりを節約したがる改良服論者を毅然としてのけているのは...
柳田国男 「雪国の春」
...西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...そうした惨澹たる世相の中に毅然として能楽の研鑽と子弟の薫育を廃しなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毅然としてこの国粋芸術を恪守(かくしゅ)し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毅然として一同を見まわした...
夢野久作 「戦場」
...最新式大型拳銃(ピストル)の白光りする銃口を構えて毅然としている有様は...
夢野久作 「暗黒公使」
...「なくてどうしましょう!」毅然として彼は眉をあげ...
吉川英治 「三国志」
...太史慈は毅然として...
吉川英治 「三国志」
...ひとり、なお余息を保っている吉平は、毅然として、天地に恥じざるの面(おもて)をあげ、曹操をにらんで云った...
吉川英治 「三国志」
...――それから、先ごろ、月輪殿のご息女を妻としてごうごうと喧(やかま)しい取沙汰の中に、毅然として、念仏門の行者の範を垂れている善信どの...
吉川英治 「親鸞」
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