...全国民がこの惨禍に対し毅然として堪え忍ぶ鉄石の精神を必要とする...
石原莞爾 「戦争史大観」
...毅然として、迷いなく、断固たる行動をとっているように見えねばならない...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...私は努めて毅然とした態度をとろうとする...
外村繁 「澪標」
...考えてみれば、自然も、何の無理もなく本分をたどっているものもあるし、あるいは、毅然として、その秩序を守っているものもあるのである...
中井正一 「美学入門」
...この乱世を毅然として生き抜いた人である...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...私は貴方(あなた)の奸策を皆(み)んな父に話して笠森さんを呼戻さなければなりません」「これ程まで云っても」「帰って下さい」美奈子は毅然として丹波丹六を峻拒(しゅんきょ)したのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一番毅然とせねばならない...
北條民雄 「孤独のことなど」
...あれこれ言うのは少しためらうのですが……」ビートリスが毅然として言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...よろめいているが毅然としている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...人生と真向きに立っている妻の毅然とした力が感じられる...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...両刀を抜いて毅然と立つ...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...そうした惨澹たる世相の中に毅然として能楽の研鑽と子弟の薫育を廃しなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毅然としてこの国粋芸術を恪守(かくしゅ)し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...モリエエルが毅然として其(その)希望を容れないので初めの御(お)世辞に似ず悪体を吐(つ)いて帰つて行(ゆ)く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...毅然と構えながらももじもじしていた...
吉川英治 「三国志」
...審配は毅然として...
吉川英治 「三国志」
...「使節に問うが、汝の主人孫権は、ひと口にいうと、どんな人物か」趙咨(ちょうし)は鼻のひしげた小男であったが、毅然として、「聡明仁智勇略のお方です」と答え、それから臆面もなく、曹丕を正視して、眼をぱちぱちさせながら、「陛下、何をくすくすお笑い遊ばしますか」と、反問した...
吉川英治 「三国志」
...かれはなおも毅然として...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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