...考えてみれば、自然も、何の無理もなく本分をたどっているものもあるし、あるいは、毅然として、その秩序を守っているものもあるのである...
中井正一 「美学入門」
...それは不可(いかん)と毅然としてこれを斥(しりぞ)ける...
新渡戸稲造 「自警録」
...身を殺してまでも毅然として自己を操持(そうじ)した...
新渡戸稲造 「自警録」
...毅然として「自由詩は詩に非ず」と主張してゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...あれこれ言うのは少しためらうのですが……」ビートリスが毅然として言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...さっきメイフィールドとの会話は毅然としていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...よろめいているが毅然としている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...人生と真向きに立っている妻の毅然とした力が感じられる...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...同時に世の荒波の唯中に毅然として立つことくらいむつかしいことはないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...毅然としてこの国粋芸術を恪守(かくしゅ)し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...モリエエルが毅然として其(その)希望を容れないので初めの御(お)世辞に似ず悪体を吐(つ)いて帰つて行(ゆ)く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...毅然と構えながらももじもじしていた...
吉川英治 「三国志」
...ひとり、なお余息を保っている吉平は、毅然として、天地に恥じざるの面(おもて)をあげ、曹操をにらんで云った...
吉川英治 「三国志」
...四名ひとしく毅然と胸をならべて答えた...
吉川英治 「三国志」
...なお毅然としてある都門第宅の輪奐(りんかん)の美も...
吉川英治 「三国志」
...――それから、先ごろ、月輪殿のご息女を妻としてごうごうと喧(やかま)しい取沙汰の中に、毅然として、念仏門の行者の範を垂れている善信どの...
吉川英治 「親鸞」
...強(し)いて毅然と装(よそお)う清十郎のことばへ圧(お)しかぶせて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...決意した際には勇敢で毅然としているが...
和辻哲郎 「鎖国」
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