...雨工(うこう)です」「雨工とはどんな物ですか」「雷の類です」毅は驚いて羊のようなその獣に眼をやった...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...毅はやや安心したものの気味が悪くてたまらないので帰ろうと思った...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...洞庭君は酒を飲みながら毅が信義を重んじてわざわざ女の手紙をとどけてくれた礼を言って喜んだ...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...其處にある毅齋居士といふのがその兄であります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...毅堂先生絶句三幅を懸く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜外祖父毅堂先生が親燈余影をよむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...毅然として誇り高い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...よろめいているが毅然としている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...束縛されないといふ毅然たる態度を意味することにもなるであらうが...
正宗白鳥 「學問の獨立」
...わたくしは※は毅ではないかと疑ふが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...でき合いの人形のようにただきればかりを節約したがる改良服論者を毅然としてのけているのは...
柳田国男 「雪国の春」
...日にまし御病状が快くないようで」「ずいぶん剛毅(ごうき)で通った忠右どのだが...
吉川英治 「大岡越前」
...ひとり、なお余息を保っている吉平は、毅然として、天地に恥じざるの面(おもて)をあげ、曹操をにらんで云った...
吉川英治 「三国志」
...亀山は剛毅(ごうき)でとかく荒々しい...
吉川英治 「私本太平記」
...三ツ子の魂剛毅(ごうき)で天才的な少年武蔵は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...初めは、つまみ出しそうな権まくだったが、彼が、毅然として、小次郎将門だと告げると、さすがに気押(けお)された気味で、ことばも改めだした...
吉川英治 「平の将門」
...かれはなおも毅然として...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――わしを一つせいぜい毅々しい男前に仕立てて褒美の小判十枚を持って帰るがよい...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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