...今までは友の攻撃を悉(ことごと)く撃退したる剛毅(ごうき)のヨブも遂(つい)に彼らの同情...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何一つ毅然(きぜん)たる言葉が無いのだ...
太宰治 「鴎」
...ぜひ女姪(めい)を家内にして貰いたい」毅は銭塘君の威圧的な言葉が厭であった...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...女も悲しそうな眼をして毅の顔を盗み見た...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...いつも毅然(きぜん)としていて...
田中英光 「オリンポスの果実」
...毅堂先生絶句三幅を懸く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...見かけによらず剛毅(ごうき)であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...毅然(きぜん)として聳(そび)ゆるセザール・フランクの姿は尊(とうと)くもなつかしい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...毅然(きぜん)としていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...すなわち毅然たるその姿は何んとはなしに崇高な気に打たれるのです...
牧野富太郎 「植物記」
...一體漢字を假名に書くのは「易(やす)きに由る」のだと云ふのが井上毅先生の議論であります...
森鴎外 「假名遣意見」
...広田弘毅閣下も泣いておられたそうであるが...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...自分を管仲(かんちゅう)楽毅(がっき)に擬して...
吉川英治 「三国志」
...毅然(きぜん)と相対すことを不自然でなくすぐ持ちうる習性を身につけていた...
吉川英治 「私本太平記」
...毅然(きぜん)たる影を宇宙に印(しる)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...決して剛毅(ごうき)を衰(おとろ)えさせてはいない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...金平は毅然(きぜん)として潔白(けっぱく)を主張し続けた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...目下にたいしてはどこまでも毅々(たけだけ)しく...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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