...花前の毅然(きぜん)とした顔つきが...
伊藤左千夫 「箸」
...何一つ毅然(きぜん)たる言葉が無いのだ...
太宰治 「鴎」
...毅の体は自然と動きだした...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...毅はやや安心したものの気味が悪くてたまらないので帰ろうと思った...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...毅は燃えるような眼をして女の方を見た...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...実生活の影響を受けずして毅然として存在するというようなものではなく...
津田左右吉 「陳言套語」
...このたび良媒ありて陸軍中将子爵片岡毅(かたおかき)とて名は海内(かいだい)に震える将軍の長女浪子(なみこ)とめでたく合(ごうきん)の式を挙(あ)げしは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...仲毅生が耳を削がれたのはその前日のことであったし...
豊島与志雄 「秦の出発」
...――扇を取りに踊屋臺へ行つたといふのも後で下女から聽いたことで」一代身上を築いた嘉兵衞は意志の權化のやうな剛毅(がうき)な男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」は底本では「たたきわられる」]剛毅な 慧捷の瞳(ひとみ)でもつて僕等の親分が合圖をする...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...毅然(きぜん)としていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ここに毅然(きぜん)...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...すなわち毅然たるその姿は何んとはなしに崇高な気に打たれるのです...
牧野富太郎 「植物記」
...毅然として勝敗の外に立ちつつ...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...けれど、吉野村の人々が、自分たちの土壌を不幸だとは思っていないように、吉野村の梅にはまた、毅然として、独自な痩せ地の枝ぶりや香気を誇っているらしい風趣があった...
吉川英治 「押入れ随筆」
...崔毅(さいき)という者であります...
吉川英治 「三国志」
...内はかえって剛毅なのかも知れない...
吉川英治 「私本太平記」
...毅然(きぜん)と前へ出て...
吉川英治 「日本名婦伝」
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