...それから其の夢が段々毀れて來たんで...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...岩の毀れた塊を外に持ち出す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それはばらばらに幾つかに毀れたのを...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...広々とした台所もほとんど使われないで、その塵は湿って苔蒸していた、窓も毀れていた、門も立ち腐れになっていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...必ず毀れ落ちるように出来ているのである...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...ありふれた程度の強震でこの通りに毀れなければならないような風の設計にはじめから出来ているように見える...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...毀れた鏡に写してみているように...
直木三十五 「南国太平記」
...「ちよいと叩くと毀れてしまひさうなのでねえ...
北條民雄 「キリスト者の告白」
...毀れかかつた泥人形に等しい人々ばかりで...
北條民雄 「間木老人」
...私がその半ば毀れた母の腰かけを認めた瞬間であった...
堀辰雄 「菜穂子」
...そんなものが鳥渡(ちょっと)毀れたと言って何だ...
牧逸馬 「夜汽車」
...この時計だって前から毀れていたものです...
牧逸馬 「夜汽車」
......
三好達治 「一點鐘」
......
三好達治 「艸千里」
...あの毀れ易い硝子の器を百も吊るした...
三好達治 「草舍にて」
...長い竹箸にその白骨がまた毀れた...
三好達治 「測量船」
...毀れやすいからこそ美しい...
山本周五郎 「青べか物語」
...半三郎は毀れた木偶(でく)のように...
山本周五郎 「落ち梅記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??