...一寸強く打てば直ぐに毀れてしまふ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...あいつのからだもたたき毀れたら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...釜が毀れてゐるからすまないが錢湯に行つてくれと湯札をだした...
小穴隆一 「二つの繪」
...河身がぶち毀れた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...毀れ寝台の上に横たわっている病婦を見る...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...何故といつて生命保険は毀れたインキ壺の代りに...
薄田泣菫 「茶話」
...毀れそうでなかなかこわれない...
谷譲次 「踊る地平線」
...広々とした台所もほとんど使われないで、その塵は湿って苔蒸していた、窓も毀れていた、門も立ち腐れになっていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...毀れた鏡に写してみているように...
直木三十五 「南国太平記」
...金造 (壁が毀れぬので...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...何も彼も自分といふものが毀れてしまつたと安心してしまへば...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...其処には投げだされた鉄器等、毀れた肢体、錯落する事件等...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...ただ毀れかかつた時計のやうに...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...私がその半ば毀れた母の腰かけを認めた瞬間であった...
堀辰雄 「楡の家」
...六十弗で此の毀れた時計(やつ)を買って呉れるか...
牧逸馬 「夜汽車」
...狙った幸福が一つ一つ毀れると...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...毀れやすいからこそ美しい...
山本周五郎 「青べか物語」
...「二つ(いり)」の毀れた水門を引合に出す...
山本周五郎 「青べか物語」
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