...藩でも殿さまのつぎにくらいするおかたで...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...藩では殿さまのつぎに位する権力ならびないおかたです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...しぜんおむねのなかには亡き殿さまのおすがたがおもいうかべられ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...殿さまや家来(けらい)を螫(さ)したので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...殿さまから内密に...
山本周五郎 「思い違い物語」
...『甲辰の事』にはお上(頼胤)と御同列で水府の後見をなすった殿さまですね...
山本周五郎 「新潮記」
...又之進は馬術では殿さまの先輩だそうであるが...
山本周五郎 「竹柏記」
...……明くる年の冬のはじめに殿さまがお帰国なさるまでの一年間は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「おらの殿さまは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「殿さまにこれ持って来ただ」とふじこが云い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「兵部さまが、亀千代ぎみの袴着(はかまぎ)のときに、と仰しゃったところ、殿さまが、それはこちらから知らせよう、と云われました」「袴着というのはいつだ」「あたし知りませんわ」「おちつけ」と六郎兵衛は妹を睨(にら)んだ、「そうそわそわするな、まるでさかりのついた雌犬のようだぞ」「あたしおちついてますよ、でもこれでもう話すことは残らず話しましたわ」「もういちどはじめから云ってみろ」「はじめからですって」「訊き返すな、もういちどはじめから話せばいいんだ」と六郎兵衛はきめつけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いくら殿さまの御贔屓(ひいき)でも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...色代(しきたい)うやうやしげに――若殿さま御婚礼のお祝いに...
吉川英治 「私本太平記」
...ねえ御老臣さま」「いつもここの殿さまはああなんですかい...
吉川英治 「私本太平記」
...「殿さまのお訊(たず)ねじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿さまッ」――時に...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡き殿さまも御安心遊ばそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...「大殿さまは、よほど茶道もお花もお習いになったのでしょう」「うそを申せ、わしは公卿(くげ)じゃなし、挿花(はな)や香道(こうどう)の師についたことはない」「でも、そう見えますもの」「なんの、挿花(はな)を生けるのも、わしは剣道で生けるのじゃ」「ま」彼女は、驚いた目をして、「剣道で挿花が生けられましょうか」「生かるとも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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