...さあ、他の者!』こんどは坊丸(ぼうまる)が、『お殿さま、四十二本でござります』『ああそんな不吉の数じゃない...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...藩では殿さまのつぎに位する権力ならびないおかたです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...徳勝寺殿さまがあれだけのことをしてあげるのは...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...殿さまが大恥をかく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...叔母の千寿(せんじゅ)が先代の殿さまに貰い...
山本周五郎 「竹柏記」
...殿さまには不為(ふため)の老臣がたをお纏(まと)めになったのです」そこまで聞いた時はじめて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「殿さまの別殿かなにかだな」彼はそう呟いた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...なぜおれを射たなかった」「殿さま」と与五兵衛が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「兵部さまが、亀千代ぎみの袴着(はかまぎ)のときに、と仰しゃったところ、殿さまが、それはこちらから知らせよう、と云われました」「袴着というのはいつだ」「あたし知りませんわ」「おちつけ」と六郎兵衛は妹を睨(にら)んだ、「そうそわそわするな、まるでさかりのついた雌犬のようだぞ」「あたしおちついてますよ、でもこれでもう話すことは残らず話しましたわ」「もういちどはじめから云ってみろ」「はじめからですって」「訊き返すな、もういちどはじめから話せばいいんだ」と六郎兵衛はきめつけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――殿さまはずっと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...すぐに殿さまのお気持がわかったですよ」七十郎の顔から...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうしろと仰しゃるのですか」「殿さまは御病気でございます...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「殿さまのお帰りでございます...
吉川英治 「大岡越前」
...なにごとじゃ」「オオ殿さま...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「おお」「殿さま」見送りにかたまっていた留守居の老若(ろうにゃく)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...「殿さまの前へ進んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿さまがそち達を好んで飢(ひも)じゅうさせよとて...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿さまのお舟が」「真っ白なおすがたで」「わしらの命にお代りくださるのじゃ」「勿体(もったい)なや...
吉川英治 「新書太閤記」
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