...離二躯殼一而始見二是性一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...濱町や蠣殼町のこツそりした家へとまつたりする勇氣も餘裕もない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...布呂敷(ふろしき)で貝殼(かひがら)を渫(しやく)ひ出(だ)す位(くら)ゐ...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...燃殼の床にけし飛んだのを...
薄田泣菫 「西大寺の伎藝天女」
...飛び散つた文殼を纒めたりして...
高濱虚子 「俳諧師」
...これは永く水中の魚類に伍して貝殼や藻や蟲類が手足に取りついてゐる己れの醜さを耻ぢたからである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...――・夫婦で筍を掘る朝の音・桜の句を拾ふ吸殼を拾ふ(自嘲)四月十四日くもり...
種田山頭火 「其中日記」
...此理(このり)を知らざる者は海を距(さ)る事遠き所に於て鹹水貝殼の積聚(せきしう)するを見れば頗る奇異(きゐ)の思ひを作すべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...貝塚ハ石器時代人民ガ食余ノ貝殼ヲ捨テタル所...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...蠣殼町へんをうろついて合百とかいうようなものをやってる様子ですの...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...次には鰹節の煮出殼から...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...半身(はんしん)を生温(なまぬる)い水の上に乘出したトリイトンが嚠喨と貝殼を吹いてゐる...
中島敦 「環礁」
...月に一遍ずつ蠣殼町(かきがらちょう)の水天宮様(すいてんぐうさま)と深川の不動様へ御参りをして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は自分でその殼を破つたばかりの卵を描くことしか出來ない...
堀辰雄 「小説のことなど」
...なかみを割って食べた殼ばかりになって居たのだろう...
宮本百合子 「餌」
...顏は貝殼とすれすれになり...
室生犀星 「神のない子」
...今は籾殼のことをシラといふが是も最初はやゝ實のあるものまで...
柳田國男 「食料名彙」
...その殼に包まれた漿液のうまさを忘れている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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