...まちは殷賑を極める...
太宰治 「津軽」
...僕等はニューヨークの殷賑(いんしん)を想像しながら無数の摩天閣の聳ゆる市街を眺めても...
辰野隆 「パリの散策」
...AH!殷賑(いんしん)をきわめる空の交通整理よ! 行ってしまった...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は殷賑のキリケス族の都なる城門高きテーベーを 415荒らしつくして我の父*エーイチオ,ンを亡しぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...290更に人口殷賑の都城七つを贈るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...官庁街と事務所街と殷賑街とを除いて...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...天壇は市の殷賑地区から遠い一隅にあるが...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...水へ向っては殷賑(いんしん)を予想されるのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...五千年前のヘリオポリスの殷賑などはいくら想像を働かしても実感することのできないほどに今は荒れさびれている...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...殊にガンベッタ廣場からグラン・テアトルへかけての大通などはパリの殷賑を持つて來たかと思へるほどの人通りが見られた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ヘリオポリス(カイロの北東約五マイル)と並んで三角州(デルタ)の殷賑の中心だった...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...殷賑(いんしん)を極めた江戸の大町人達が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る眼を驚かす殷賑(いんしん)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...もっとも殷賑を極める賭博場で...
久生十蘭 「魔都」
...帝都や省の首府や最も商業殷賑な箇所においてその数は最も著しいが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その殷賑は近年安東に奪はれたと云ふ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...いわゆる巴蜀文化の殷賑(いんしん)を招来していた...
吉川英治 「三国志」
...年ごとに殷賑(いんしん)を呈した...
吉川英治 「新書太閤記」
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