...帝都最大の殷賑(いんしん)地帯...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...外ヶ浜に於いて最も殷賑の要港となり...
太宰治 「津軽」
...まちは殷賑を極める...
太宰治 「津軽」
...そして左手遠くなだらかな丘の麓(ふもと)に殷賑(いんしん)な市街を見下ろした雄大な景色は莫迦(ばか)にしていた私の想像を根柢から裏切って...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...なんという殷賑(いんしん)な...
谷譲次 「踊る地平線」
...AH!殷賑(いんしん)をきわめる空の交通整理よ! 行ってしまった...
谷譲次 「踊る地平線」
...水へ向っては殷賑(いんしん)を予想されるのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時はあれほど殷賑をきはめた夜の逃亡も...
原民喜 「壊滅の序曲」
...もっとも殷賑を極める賭博場で...
久生十蘭 「魔都」
...ああして殷賑(いんしん)工場多く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...支那街は日露戦役の後に殷賑な市街となつたので...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...殷賑な煙がなびいていた...
吉川英治 「篝火の女」
...殷賑(いんしん)をきわめていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...年々の殷賑(いんしん)に拍車をかけて...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる巴蜀文化の殷賑(いんしん)を招来していた...
吉川英治 「三国志」
...支那第一の陶府(とうふ)といわれるほど殷賑(いんしん)を極めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土の殷賑(いんしん)は二十日(はつか)正月を過ぎても衰えは見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...町屋の殷賑(いんしん)なさまや軒毎の営(いとな)みを見て...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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