...あの五段歩に近い畑を十円ばかりの小作に出してゐるのはどう考へても莫迦莫迦(ばかばか)しい...
芥川龍之介 「一塊の土」
...成墾引継ぎのうえは全地積の三分の一をお礼としてあなたのほうに差し上げることになってるのですが……それがここに認めてある百二十七町四段歩なにがし……これだけの坪敷になるのだが...
有島武郎 「親子」
...まず平均一段歩二十円前後のものでしょうか」矢部は父のあまりの素朴さにユウモアでも感じたような態度で...
有島武郎 「親子」
...そして一段歩に要する開墾費のだいたいをしめ上げさせた...
有島武郎 「親子」
...それに四段歩を加え始めた...
有島武郎 「親子」
...田畑一段歩について三四円ずつの金を与え...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一段歩に付き二圓若くは一圓の金を呉れるから永世苦情を言はぬと云ふ書付に判を捺せ...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...一段歩に何俵という米が出来るじゃねえか...
豊島与志雄 「土地」
...秀吉の時までは一段歩は三百六十坪であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...川岸にある二段歩(ぶ)ほどの煙草畠にしゃがみ...
火野葦平 「花と龍」
...二十年から人手に可愛がられて来た三段歩近くの立派な水田が...
三好十郎 「おりき」
...そん中から二段歩も荒してしまうことになると...
三好十郎 「おりき」
...落窪のはずれの山を二段歩ばかり買っているんでやして...
三好十郎 「樹氷」
...これ全体で何段歩位あるかな? 苗木を売つて...
三好十郎 「樹氷」
...八段歩に近い大池でありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...精々二段か三段歩かの粟の畑に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...竹次には肥えた田を五段歩と...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その五段歩は数右衛門の持ち地で...
山本周五郎 「菊千代抄」
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