...いたる所の地景に跡をつけている段々畑である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...前に三四枚の段々畑があって...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...山の中腹から人家のある山裾まで段々畑がつづいて...
壺井栄 「大根の葉」
...榛の木並樹(なみき)の土堤下に沿うた段々畑であった...
徳永直 「麦の芽」
...浦上の丘の段々畑には...
永井隆 「長崎の鐘」
...径から谷にむかって、低く垂(た)れている、狭い、急な段々畑には、背に籠を負い、脚にまっ赤な脚絆をつけた蕃人の娘が佇(たたず)んでいて、訊(たず)ねかけてくることもある...
中村地平 「霧の蕃社」
...呼び声は家の前の段々畑の...
新美南吉 「耳」
...歌ごえは真向いの段々畑からばかりではなく...
久生十蘭 「生霊」
...どちらも蜜柑の段々畑にある家なのだが...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...私はあちこちの段々畑や野良の中で立働いている人々が...
牧野信一 「ゼーロン」
...こちらの野良やあちらの段々畑で働いてゐる人達は早くもこの物音を聞きつけるや一勢に歓呼の声を挙げながら...
牧野信一 「武者窓日記」
...まだ苅り入れのはじまらない段々畑で実っている稲の重い黄色...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...山荘の裏は段々畑で...
吉川英治 「私本太平記」
...池のふちまでが馬鈴薯(ばれいしょ)の段々畑でつづいている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...麓からかけて隨分の高みまで段々畑が作られて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...ずつと高くまで段々畑が作られてこれが植ゑてあります...
若山牧水 「樹木とその葉」
...車窓近くの百姓家の段々畑の畔に梅が白々と咲いて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...段々畑の畔などに列を作って咲き靡いている所もある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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