...発せば必ず一人を殪(たお)すに似たり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...狙いを定めて放った短銃の幾発は皇嗣と妃とを同時に殪(たお)した...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...その矢は先に立っていた者を殪(たお)した...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...釋詁が終也を以て終らないで其の次に崩薨無禄卒徂落殪死也を以て終つてゐることである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...これから生ずる疑問は釋詁篇が最初に出來た時は崩薨無禄卒徂落殪死也の一節が未だ無かつたのみならず...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...この途中にして殪(たお)れてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ノルマン人とヘスチングスに戦い殪(たお)れた...
南方熊楠 「十二支考」
...獅に加勢し竜を殪(たお)し獅感じてガイに随うこと忠犬のごとしとある...
南方熊楠 「十二支考」
...その助力でかの馬泉水を飲みに来たところを捉え騎りて鵺を殪(たお)し...
南方熊楠 「十二支考」
...たまたま入り来る人畜を睨み殪すと信ぜられた...
南方熊楠 「十二支考」
...三郎が独り先づ殪(たふ)れたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庭の檜(ひのき)の下に殪(たお)れた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...餓(う)えて殪(たお)れた鼠の数は多かったにちがいないけれども...
柳田国男 「海上の道」
...張作霖と共に黒竜江省督軍の呉俊陞も殪れ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...侮(あなど)りがたい志摩の腕前に万一玄蕃が殪(たお)されでもしたら...
吉川英治 「剣難女難」
...「うう! む!」と後ろへ反(そ)って(どう)と殪(たお)れた戸川志摩は...
吉川英治 「剣難女難」
...三打――相手が殪(たお)れるやいな跳びついて首を掻いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵にも十三歳で有馬喜兵衛という剣豪を殪(たお)したという話から始まって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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