...本箱を殖やすのを一家の誇りとしなければならぬ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...量をすこしでも殖やすまい...
梅崎春生 「狂い凧」
...もう一本殖やすということが...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...書物だけはどんどん買ひ殖やす事が好きらしい...
薄田泣菫 「茶話」
...世界を一つ殖やすのも面白くない事はないが...
薄田泣菫 「茶話」
...浪費するばかりで殖やすことを知らない人なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを殖やすこと……近年までは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その仲間を殖やす力だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人の財産を殖やすと同じ率(りつ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吾は猶五形を殖やすべし...
正岡子規 「花枕」
...内帑(ないど)を殖やすに熱心してその馬の糞を売り...
南方熊楠 「十二支考」
...その後諸王馬を殖やす事盛んで予言者輩これを誚(そし)った事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...資本主義の経済破局は売笑婦を殖やすという国際的な事実を土台として...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...殖やすことの要求されている時代であるからこそ...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...数を殖やすということが目的にはならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...谷町の老人が頭数を殖やす...
山本周五郎 「山彦乙女」
...第一に傘をひろげて種子(たね)を撒き散らして子孫を殖やすこと...
夢野久作 「きのこ会議」
...盛んに広告をして患者を殖やす上に...
夢野久作 「復讐」
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