...張り切つた残酷な大きな力が...
有島武郎 「An Incident」
...ためにごく残酷な伯父に預けられた人であります...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...思えば危険で残酷な試みであった...
梅崎春生 「幻化」
...いやな気持がしたんだね」「――残酷な...
梅崎春生 「桜島」
...あの通り残酷なんだ! ああ何という恐しいことであろう!)新田先生は...
海野十三 「火星兵団」
...己は残酷な主人だつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...軍隊生活の束縛ほど残酷なものはないと突然思った...
田山花袋 「一兵卒」
...これだけは間違いなくいうことができる――わたしはこんな残酷な真似をわざわざやるにはやったけれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...決して日の目のあたるところへ出してはならないのです」「それは残酷ですね」「残酷なんて言葉を...
中里介山 「大菩薩峠」
...高い所から落ちて死ぬだけの価値は十分ある」「残酷な事をおっしゃる」三四郎はここで木戸をあけた...
夏目漱石 「三四郎」
...こんな残酷なことをするのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運命の残酷な悪戯(いたずら)のせいで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...しかしおそらくこの残酷な慣習は特定の地方に限られ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...……厨川と言う人には一応残酷なようだけど...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...なんと云う残酷な運がわたくしに附き纏(まと)っていることだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なんという残酷なことか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残酷な挿話(そうわ)堀(ほり)の南の洋食屋「四丁目」で...
山本周五郎 「青べか物語」
...……そんな紳士淑女連中からアラユル残酷な差別待遇を受けている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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