...その残肴(ざんかう)の相伴(しやうばん)をした...
芥川龍之介 「芋粥」
...当時はまだ、取食(とりば)みの習慣がなくて、残肴は、その家の侍が一堂に集まつて、食ふ事になつてゐたからである...
芥川龍之介 「芋粥」
...その残肴を集めてささやかにひらく慰労の宴の事であつて...
太宰治 「津軽」
...あに必ずしも有力者どもの残肴余滴(ざんこうよてき)にあずからんや...
太宰治 「春の枯葉」
...そして野良猫が残肴を漁るように...
種田山頭火 「赤い壺」
...残酒残肴を飲んで食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...朝寝して残酒残肴を片付けてゐたら...
種田山頭火 「其中日記」
...昨夜の残酒残肴で...
種田山頭火 「其中日記」
...樹明君と磯部君とを招いて残肴残酒でうかれる...
種田山頭火 「其中日記」
...残肴で残酒を平げて...
種田山頭火 「其中日記」
...昨夜の残肴冷酒をいたゞく...
種田山頭火 「其中日記」
...残肴(ざんこう)をきれいに食ってしまって...
寺田寅彦 「涼味数題」
...何を苦しんで深夜を選んで台所口へ残肴(ざんこう)を漁りに出かける必要があろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...残肴は惜し気もなく海へ捨てさせる...
久生十蘭 「ノア」
...目にもたくさんになった」「飲みちらした残肴(ざんこう)というやつは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...前の客の残肴(ざんこう)やら鼻紙などが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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